レスリングも相撲も「何故、元選手が組織管理を?」 伊勢谷友介が素朴な疑問
俳優の伊勢谷友介さんが2018年3月6日にツイッターを更新し、日本レスリング協会の栄和人・強化本部長からパワハラ被害にあっているとの告発状が提出された伊調馨選手に「頑張って欲しいな」とエールを送った。
伊勢谷さんは、不祥事が次々と発覚した大相撲界と絡めて苦言も呈している。
「選手をサポートする事は、異なる目的と活動内容を持っている」
週刊文春の3月1日発売号(8日号)が報じた伊調選手に対するパワハラ問題。1月に内閣府に提出された告発状は、伊調選手が愛知での栄氏の指導を離れて以降、新たな拠点の東京で師事した警視庁レスリング部の田南部力コーチに不当な圧力がかけられたり、男子合宿の参加を禁止されたりといった「パワハラ」の窮状を訴えていた。伊調選手の練習場所が定まっていないことも書かれている。
伊調選手本人は告発状に関与していないと所属企業を通じてコメントしたほか、レスリング協会も圧力の存在を否定。協会は倫理委員会を開き調査を行う予定となっている。
そうした中、伊勢谷さんは6日、ツイッターで「伊調さん、頑張って欲しいな。練習できる状態になって欲しい」とエールを送った。一方で
「しかし、大相撲も同じだが、何故に管理する組織を元選手が担当するのだろうか? 選手として成長する事と、選手をサポートする事は、異なる目的と活動内容を持っているのに」
と組織の体制に苦言を呈した。伊勢谷さんは俳優として活躍を続けながら、実業家として起業もしている。
栄氏は元レスリング選手として、アジア選手権で金メダル、世界選手権で銅メダルを獲得するなどの功績をあげてきた。協会では強化本部長のほか、常務理事もつとめている。
大相撲界は17年11月に発覚した元日馬富士の暴行事件以降、不祥事が次々と明るみに出た。対応や関係者の処分の仕方をめぐっては、日本相撲協会に疑問の声もあがっていた。