すでにSonyの表札ははずされており、工事関係者が忙しく出入りしていた

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 港区内にあるソニー・ミュージックエンタテインメントが所有していた『SME乃木坂ビル』を、2月13日付でジャニーズ事務所が購入した。現在、本社がある場所からたった100メートルほどしか離れていないこのビル。すでに『Sony Music』の看板は取りはずし作業が行われている。

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「改装工事の終了後に乃木坂ビルにはジャニーズの本社機能のほか、レコード会社やファミリークラブといった関連会社を移すんです。

 今年の夏以降、順次移転していくみたいですね。購入金額は50億〜60億円だったとか。ただ、ビル内の地下3階のレコーディングスタジオだけはソニーがジャニーズと賃貸借契約を結び、継続して使用していくそうです」(レコード会社関係者)

 ジャニーズと不動産といえば、'16年2月に『フライデー』が都内一等地に買い漁った13の物件を列挙。1000億円もの巨額資金を不動産に投下している可能性があることを報じている。

「しかも'16年8月には、渋谷駅前にある12階建てのビルも購入したと報じられました。

 当時の実勢価格は80億円ほどとされ、一時は、本社機能を含め、このビルがジャニーズの新たな本拠地になるのではと思われていたのですが……」(スポーツ紙記者)

 だが、実際はちょっと違うようだ。

「渋谷にあるジャニーズビルは、実は分譲ではなく借りているビルなんですよ。

 ただ、1棟借りなので、ほかのテナントが入ってくることはないですけどね。

 過去には、ジャニーズ事務所やレコード会社などの関連会社が移転してくると報じられたこともありましたが、そんなことはありません。

 あそこは、あくまでジャニー社長の“稽古場がたくさん入るビルが欲しい”という目的のために借りているそうですよ。

 その当時、ジャニー社長は少し体調を崩していたのですが、念願のスタジオを手に入れてびっくりするほど元気になったといいますから(笑)」(芸能プロ関係者)

 渋谷以外にも都内にいくつかのスタジオを持つジャニーズだが、どれも手狭のため広い場所に一本化するようだ。

「今は3か所にスタジオが点在していますが、いずれは渋谷のビルにスタジオ機能を集約させて、デビュー組からJr.まで多くのタレントがレッスンやリハーサルをできるようにしたいんです。なにせ、フロアの床面積を総合すると600坪近くありますからね」(同・芸能プロ関係者)

 そこで、渋谷のビルに行ってみたが、ジャニーズと書かれた看板などはなく、入り口に守衛が1人いるだけ。ただ、Jr.を乗せたと思われる事務所車の出入りが見られた。

 今後は“本社が乃木坂、スタジオは渋谷”というのが、ファンや業界の定説になっていきそうだ。