XFN-ASIAによると、IEA(国際エネルギー機関)は11日、10月の石油月報を発表し、ハリケーン「カトリーナ」と「リタ」によって米メキシコ湾岸の石油精製施設が被災したことを受けて、2005年と2006年の非OPEC(石油輸出国機構)加盟国の原油生産見通しを日量73万5000バレル下方修正した。一方、ハリケーンで石油需要も鈍化し、今年の世界の原油需要の増加見通しを日量9万バレル下方修正し、前年比で日量126万バレルの増加とした。IEAによると、9月の米国の石油製品の需要は前年比で推定2.3％減少、ガソリン需要も同2.4％減少したとしている。

　　ただ、ハリケーンの影響が一時的なことや中国の原油需要が回復することなどを背景に、2006年には原油需要が回復するとして、日量175万バレルの増加を見込んでいる。【了】