CBS MarketWatchによると、7日の米株式市場は、米労働省が朝方に発表した9月の雇用統計で、同月の非農業部門就業者数（軍人を除く、季節調整済み）が前月比3万5000人減となり、市場予想の15万5000人減を大幅に下回ったことから、ハリケーンによる雇用の減少は限定的との見方が広がって買われ、ダウ平均株価指数は、前日比5.21ドル高の1万0292.31ドルと反発して引けた。ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数も同6.27ポイント高の2090.35、S&P500株価指数は同4.41ポイント高の1195.90にそれぞれ反発して引けた。

　　一方、この1週間（3−7日）では、市場でインフレ懸念が根強く、FRB（米連邦準備制度理事会）が今後、政策金利であるFF（フェデラル・ファンド）金利を引き上げる公算が強まっていることから、ダウは週間で2.6％安、ナスダックは同2.9％安、S&Pは同2.7％安となった。

　　個別銘柄では、市場予想を下回る第2四半期決算を発表した米ワイン醸造大手のコンステレーション・ブランズが、前日比5.98％安の23.43ドルで、また、7日にも米破産法第11条の適用申請を行うと報じられた米自動車部品最大手のデルファイが、同49.09％安の1.12ドルで引けた。一方、15億ドル相当の自社株買いを発表した米事務用品大手のステープルズは、同0.56％高の21.47ドルで、また、4−6月期決算で赤字に転落した米ビデオレンタル最大手のブロックバスターは、業績が改善するとの見通しを発表したことから、同21.80％高の5.42ドルで引けている。【了】