AFX通信によると、米労働省が7日に発表した9月の雇用統計によると、同月の非農業部門就業者数（軍人を除く、季節調整済み）は前月比3万5000人の減少と2年4カ月ぶりの減少となった。ただ、市場予想コンセンサスの同15万人の減少幅を下回ったものの、南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の影響については不透明感が残ったようだ。また、同月の失業率は市場の予想通り5.1％と、前月から0.2％ポイント上昇した。同時に過去2カ月分の非農業部門就業者数が速報時から7万7000人増へ上方修正され、これで過去1年間の就業者数の月平均は19万4000人の増加となった。

　　9月の平均時給は、前月比3セント(0.2％)増の16.18ドル。週平均労働時間は、前月から変わらず33.7時間だった。総労働時間は0.2時間減少した。

　　9月は生産部門が1000人の増加で、うち建設は2万3000人増加したが、製造業は航空機大手ボーイングのストの影響などで2万7000人減少した。サービス部門は3万6000人の減少、うち小売業は8万8000人の減少、ビジネス専門職が5万2000人の増加、医療・教育が4万9000人増、娯楽・接待業は8万人減、政府は3万1000人増だった。

　　278業種のうち就業者を増やした業種は62.9％と前月の66.2％から低下した。　【了】