エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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地元紙が大谷の第1印象をレポート「チームメートに感銘を与えている」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍した大谷翔平投手は14日(日本時間15日)にバッテリー組のキャンプインを迎える。ここまでアリゾナ州スコッツデールのキャンプ施設で自主トレを行ってきた二刀流右腕。すでにその圧倒的な能力を目の当たりにしている新たなチームメートが、驚きを隠せない様子を地元メディアが伝えている。

 大谷が同僚に与えた第1印象は「感銘」だった。地元紙「オレンジ・カンティー・レジスター」は、エンゼルスのキャンプインを目前に特集記事を掲載。そのタイトルは「エンゼルスでの第1週目にショウヘイ・オオタニはチームメートに感銘を与えている」。メジャーリーガーに早速、衝撃を与えているようだ。

 エンゼルスの赤いTシャツ、短パン姿でトレーニングする様子をすでに地元メディアなどでも報じられている大谷。フリー打撃では快音を連発しているが、記事の中ではその風景を“目撃”したローテーション右腕マット・シューメーカーのコメントを紹介している。

「彼が(この新しい環境に)慣れてきているのを見ることは素晴らしいことだね。すごいことだよ。驚異的だね。彼がブルペンで投げ、どれだけの剛速球を投げるんだとね。そして、彼が軽々とスイングしたバットから放たれたボールの行方を見るんだ。ちょっとどうかしてるよ。とてもワクワクするね」

 投打両方の能力が「どうかしている」のは、日本のファンなら分かっていること。ただ、2014年に16勝4敗、防御率3.04の好成績を残したバリバリのメジャー右腕も驚きを隠せない様子だ。

「運動能力」に驚きの声「やりたいことがほとんどできてしまう」

 記事では「定期的な投球と打撃という、近代の野球において前例のない事を彼は行おうとしている。エンゼルスの他の先発投手たちも、みんな同様、彼の挑戦を見たくてうずうずしているのだ」と指摘。シューメーカーが、二刀流について「彼ができるといいね。彼はすでに日本で数年間やってのけているよね。彼ができることを見るのが興味深いんだ。彼の成功を見ることは素晴らしいことになるね」と期待していることも伝えている。

 メジャーのキャンプは日本よりも練習時間が短く、実戦に入るのも早い。個々で行うトレーニングも重要になってくる。ただ、エンゼルスの首脳陣は本人や日本時代のトレーナー、コーチらと話し合い、メニューなどを考えていると、同紙は言及している。

 一方で、マイク・ソーシア監督が「オオタニの主要責任は投球であることをはっきりさせている」ことも紹介。指揮官は通常よりも1人多い先発ローテ6人制を採用する予定であることをあらためて明言したという。

「4番手、5番手の投手を探すのに苦労したことが何度もあったんだ。しかし、もし、みんなが健康な状態で戻ってきたら、我々のローテーションには格別な厚みを得ることになる。現時点では、その(6人制の)方向で計画を立てているよ」

 記事では、左腕のアンドリュー・ヒーニー投手が「彼にはあそこまでの反射神経と運動神経があるから、やりたいことがほとんどできてしまうんだ」と感心している様子もレポートしている。

 キャンプイン前からチームメートの心をがっちり掴んでいる大谷。期待が高まる中で、いよいよ正式にスタートを切る。(Full-Count編集部)