NTTドコモのQRコード払い「d払い」は、おサイフ機能やiDと何が違って何がメリットなの?

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NTTドコモが1月17日、新しい決済サービス「d払い」を発表した。

「d払い」は、
店頭でQRコードを表示して支払いができる決済サービスです。

NTTドコモといえば「おさいふケータイ」を日本で最初に開始した会社。
さらに「dカード」などで利用できる「iD」という電子マネーサービスも行っています。

今回発表された「d払い」は。既存のサービスと何が違うのでしょうか?
「d払い」が、具体的にどのようなサービスであり、どのようなメリットがあるのか。
ご紹介していきます。


○物理カードが不要。おさいふケータイに非対応なスマホでも利用できる
d払いが、利用者にとって大きなメリットと言えるのが、
・クレジットカード等の物理的なカードが不要
・携帯電話、スマートフォンが、おさいふケータイ(Felica/NFC)に非対応でも利用可能
という、この2点でしょう。


おさいふケータイマークがないスマホでも利用可能


例えば、お財布を忘れて出かけてしまったとき。
おさいふケータイを活用している人であれば、
「携帯電話やスマートフォンで支払えた!」という経験もあるでしょう。
筆者も自宅近くのコンビニで、財布を忘れたけれども、おさいふケータイの電子マネーで支払うことができ難を逃れたことがあります。

しかし最近では、おさいふケータイ非対応のSIMフリースマートフォンを利用している人も増えています。


QRコードを表示、利用するのはアプリを入れるだけの予定


d払いは、「QRコードを表示して支払う」仕組みです。
おさいふケータイ(FeliCa)に非対応のスマートフォンでも、専用のアプリケーションをインストールし、画面にQRコードを表示するだけで支払いを行うことができます。

おさいふケータイ機能は、スマートフォンには後付けができません。
物理的な部品を搭載しなければならないためです。

一方のd払いは、ソフトウェアで機能を実現できるため、機種、メーカーを問わず、どの機種でも利用できるのが最大のメリットです。


NTTドコモユーザーであれば面倒な設定なく利用できる
d払いを使うための設定ですが、NTTドコモユーザーであれば面倒な設定を必要なく、すぐに利用することが可能です。

d払いのQRコード決済を利用する場合、
・ドコモ ケータイ払い
・dケータイ払い+
を利用したとき同様に、利用した分の請求は翌月の携帯電話の利用代金に合算されます。

通常のQRコード決済では、支払いに対応するクレジットカードやデビットカード、銀行口座を紐付ける作業が必要になります。
QRコード決済の支払いに対応したカード等を持っていなければ、利用できるまでに時間が必要となあり、すぐに利用したくてもできません。

しかし、NTTドコモユーザーであれば。携帯決済などの利用料金を支払う仕組みが存在しており、そこにQRコード決済を追加するだけなので、すぐに利用できるというわけなのです。


○使いすぎが心配? 利用上限額を設定で防止できる
d払いは、これほど簡単で、機種を問わず利用できるため、対応する店舗が増えれば使わない手はないでしょう。

ただ、これだけ気軽に利用できるとなると「使いすぎ」が少々心配になりますよね。
とくに、自分の銀行口座やクレジットカードを持たない子供でも利用できるため、
「子供の使いすぎ」
は、心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。

そこでd払いでは、使いすぎに対する予防対策も、ちゃんと用意されています。


利用可能上限金額は0円から設定可能


d払いでは、毎月いくらまで利用可能とするか? 上限を設定できるのです。

NTTドコモを契約した直後で上限1万円、以降、契約年数や利用頻度・金額に応じ、最大10万円まで上限金額が拡大するようになっています。
全く使いたくない、使わせたくない場合は0円に設定することもできます。

また、契約者が20歳未満の場合、
利用頻度・金額にかかわらず利用可能上限金額は1万円に設定されます。
未成年は、それ以上利用することはできない仕組みになっているのです。

QRコード決済は、世界的にも利用できる国が増えています。
日本では、まだまだQRコード決済に馴染みはありませんが、おさいふケータイを普及させたNTTドコモが提供する「d払い」で、大きく普及するかもしれません。

「d払い」は、利用するにあたってのハードルも低く設定されていますし、ポイント還元率が高めに設定されていますし、キャンペーンも頻繁に行われ増額されることでしょう。


迎 悟