エンゼルスに入団が決まった大谷翔平【写真:Getty Images】

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投手として一流、打者としても「すべてにおいて水準以上」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍した大谷翔平投手について、MLB公式サイトが“二刀流”での高水準の活躍に太鼓判を押した。 

 同サイトの若手有望株ランキングの「右腕部門」で堂々の1位に輝いた大谷。特集では「オオタニに対するスカウティングレポートは、現実となるには出来が良すぎるように見える」として日本時代の実績を紹介し、日本最速の165キロを計測したことや2016年のMVP受賞、“日本のベーブ・ルース”として知られたことなどをレポートした。 

 一方で「打者・大谷」についても高く評価。打撃について、「20」から「80」までの数値による評価(メジャー平均は50に相当)を行い、打撃技術を「50」、パワーを「70」、走塁「65」、送球「80」、守備「50」、総合「60」といずれも水準以上のものを備えているとした。

打撃でも好成績残せる? 「打率.270に年間30本以上の本塁打を放てるだろう」

 また記事では具体的な予想を展開。各球団のスカウトが投手としてトップレベルの評価を下していることに触れつつ、「彼は打者でもスターになる技術を持っている。高水準の実力を持ち、易々と特大のホームランを放つ」と打撃面も高評価。「日本では打席の27%で三振しているので、3割打者とは予想できないが、打率.270に年間30本以上の本塁打を放てるだろう」と予測した。 

 日本人選手でメジャー30発以上を記録したのは松井秀喜氏のみ(ヤンキース2年目の2004年に31本塁打)。20発以上も松井氏が5シーズン記録しただけだ。そう考えると、大谷に対する期待がいかに大きいかが分かる。 

 さらに特集では走塁面、守備面についても言及し、「盗塁数に表れていないものの、平均を大きく上回る走者でもある。大砲の肩を持ち、ライトでは少なくとも平均的な守備ができるだろう」と上々の評価。「彼はエンゼルスでDHができるので、打数をより多く得つつ投球のため省エネすることができる」と、エンゼルスが二刀流成功に向いた環境にあることも伝えた。 

 メジャーでも日増しに高まる二刀流・大谷への期待。投げて、打って、ファンを熱狂させる開幕が待ち遠しい。(Full-Count編集部)