CBS MarketWatchによると、米インターネット検索大手グーグルと米NASA（航空宇宙局）は28日、カリフォルニア州マウンテンビューのNASA エームズ研究センターの敷地内に、敷地面積100万平方フィートの同社の新オフィスを建設するほか、NASAとの間で、技術研究開発プロジェクトを共同で進めることでも合意したと発表した。共同研究プロジェクトには、大容量データの管理や大規模分散処理、民間企業による宇宙産業の振興などが含まれている。

　　グーグルは、エームズ研究センターと同じマウンテンビューに本社を置いており、事業拡大に伴い急増した人員を新オフィスに収容する。不動産専門家によると、この広さの敷地には約5000人の従業員が働く施設を作ることができ、総建設費は2-3億ドル（約224-336億円）、工期は最長で2年ほどかかる可能性があるという。

　　グーグルはインターネット検索やそれ以外のインターネットサービスの分野で、米ヤフーやマイクロソフトと競合しており、急速に人員を増やしている。第2四半期には、従業員数を701人増やし、現時点で4180人以上を雇用している。また、同社の第2四半期の設備投資額は、前年同期の1億4200万ドルから今年の1億5800万ドルに増加しており、ここからも主に世界での事業基盤強化と不動産への投資が見て取れる。

　　100万平方フィートのオフィス規模は米国でも巨大だが、シリコンバレーには「コーポレート・キャンパス」と呼ばれる広大な敷地に本社を持つ企業が他にもある。米ネットワーク機器大手、シスコシステムズのカリフォルニア州サンノゼの本社は、500万平方フィート以上の敷地を持っている。【了】