CBS MarketWatchによると、27日の米株式市場は、グリーンスパンFRB（連邦準備制度理事会）議長が同日、シカゴでの講演で、米経済の強靭性を改めて強調したことから買い安心感が広がったが、コンファレンス・ボードが同日発表した9月の消費者信頼感指数が前月比18.9ポイント減の86.6と市場予想を大きく下回ったことに加え、米商務省が発表した8月の新築住宅販売件数が前月比9.9％減の124万戸(年率換算、季節調整済み)と9カ月ぶりの大幅減となったことから伸び悩んだ。

　　ダウ平均株価指数は、前日比12.58ドル（0.12％）高の1万0456.621ドルと小幅続伸。ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は5.04ポイント（0.24％）安の2116.42に反落し、S&P500株価指数は0.03ポイント（0.00％）高の1215.66と変わらずだった。

　　個別銘柄では、米航空大手のボーイングが、難航していた労使交渉で暫定合意に達し、ストが終結するとの見通しから買われ、前日比2.91％高の66.55ドルで引けた。また、米ペプシ・ボトリング・グループは、市場予想を上回る第3四半期決算を発表したことから、同3.08％高の28.46ドルで引けている。

　　一方、米GM（ゼネラル・モーターズ）系列の自動車部品最大手デルファイは、破産が回避できないとの見方が市場に広がったことから、同8.03％安の2.75ドルで引けた。また、米スタンガン製造大手のテイザー・インターナショナルは、不正会計や株価操縦などの疑いで、米SEC（証券取引委員会）が調査を始めたと発表したことから、同13.13％安の6.35ドルで引けている。【了】