新年に食べたい!「王様のお菓子」の名を持つ伝統菓子とは?

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フランスで1月6日頃に食べられているスイーツってなーんだ?というわけでお菓子博士・猫井先生による食べログスイーツ百名店「洋菓子講座」第3回は、新年に食べたいあの伝統菓子について教えてもらいましょう!

お菓子博士・猫井先生の洋菓子講座〈三限目:ガレット・デ・ロワ〉


全国で今注目のスイーツ店を100店集めた「食べログ スイーツ 百名店」の中から洋菓子専門店に絞り、毎月一種類のスイーツを通して、現在の洋菓子の傾向をお菓子の歴史研究家・猫井登先生に分析していただくこの連載。第三回は、新年に食べるフランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」について学びたいと思います。


ガレット・デ・ロワを食べられるお店が知りたい!


まだまだ、スイーツ好きの間でしか知られていない感のあるガレット・デ・ロワであるが、認知度が高まっている注目のスイーツのひとつで、近年では1月になると、多くのパティスリーで登場するようになった。

そんな、ガレット・デ・ロワを食べることができる、有名なお店をいくつか紹介しよう。

【1】パイの塩気とクリームの甘さが絶妙「パティスリー・パリセヴェイユ 」


出典:セーマン&ドーマンさん

出典:harukaさん

金子シェフは、池袋のルノートルでの修行後、パリの老舗パティスリー「ラデュレ」や三ツ星レストラン「アラン・デュカス」などで経験を積まれ、2003年自由が丘に現在のお店をオープンされた。一般に日本では、アーモンドクリームを使ったガレット・デ・ロワが多い中、こちらでは、アーモンドクリームにカスタードクリームを加えたクレーム・フランジパーヌを使用。やや塩味が効いたパイ生地がクリームの味わいを引き立てている。

【2】サクサクパイにクリームがぎっしり!「パティスリー ルシェルシェ」


出典:reirei0120さん

出典:reirei0120さん

村田シェフは、フランスのローヌ・アルプ県の「プラリュ」で研鑽をつまれた後、大阪・上本町にある有名店「なかたに亭」で13年間修業、2011年に今のお店をオープンされた。こちらのガレット・デ・ロワは、サクサク感の強いパイ生地にクリームがぎっしり。中にはフェーブの代わりにアーモンドが入れられている。

【番外編】香ばしく軽やか。ガレット・デ・ロワを語る上で欠かせない「パティシエ シマ」


出典:テルーさん

出典:KENーKENさん

百名店に含まれてはいないが、ガレット・デ・ロワを語る上で欠かせないのがこちらのパティスリー。島田シェフは、日本で最初のフランス菓子専門店「A.ルコント」のご出身。フランスで修行された後、「マキシム・ド・パリ」銀座店のシェフパティシエを務められ、2005年にはフランス政府より農事功労章シュヴァリエを受勲した、日本を代表するパティシエの1人だ。駐日フランス大使が名誉会長を務める「クラブ・ド・ラ・ガレット・デ・ロワ」会長でもある。こちらのガレット・デ・ロワは、フランスのイズニーバターを使用し、香ばしく、軽やかな逸品。