レアルは「過去20年で最悪の船出」 開幕からホーム3戦白星なしに地元紙警鐘

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ベティス戦でシュート27本を放つも無得点、今季のホームゲームはまさかの2分1敗

 レアル・マドリードが現地時間20日の第5節・本拠地ベティス戦で、0-1と完封負けを喫した。

 昨季リーガ・エスパニョーラとUEFAチャンピオンズリーグを制覇した「二冠王者」が、開幕からホーム3試合でよもやの白星なし。過去20年で最悪の船出になったことを、スペイン紙「マルカ」が報じた。

 昨季、盤石の強さを誇った“白い巨人”が、想定外の苦戦を強いられている。

 ベティス戦では、出場停止処分を受けていたエースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが復帰。ボール支配率は60%、シュートは27本対12本と猛攻を仕掛けたが、1点が遠く、ジネディーヌ・ジダン監督は「ボールがゴールに入りたがらなかった」と嘆いたほどだった。

 第2節のバレンシア戦(2-2)、第3節のレバンテ戦(1-1)と、これまでホームで引き分け続きだったレアルにとって痛恨の敗戦。アウェーでは2戦2勝ながら、リーグ戦では本拠地で今季初勝利を手にすることができていない。

ライバルのバルサと対照的なスタートに…

 同紙は、「バレンシアとレバンテのドローで多くのファンは心配したが、ベティス戦の苦い敗北で、白い巨人全体に警報が鳴り響いている」と記している。

「銀河系軍団」にして「常勝軍団」として知られるレアルが、開幕ホーム3試合で白星を手にできなかったのは1995-96シーズン以来のことだ。このシーズンはホルヘ・バルダーノ監督がシーズン途中に解任される憂き目を見たうえに、6位でフィニッシュ。優勝をライバルのアトレチコ・マドリードにかっさらわれている。

 開幕前にブラジル代表FWネイマールをパリ・サンジェルマンに引き抜かれ、新戦力のフランス代表MFウスマン・デンベレも左ハムストリングの腱断裂で長期離脱を余儀なくされた宿敵バルセロナは、フタを開けてみればリーグ戦全勝で首位を快走。ライバルと比較して隙がなかったはずの“白い巨人”は、すでに勝ち点差7をつけられ、過去20年で最悪の船出に直面している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images