13日放送、テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」には、女子プロレスラー・神取忍がゲスト出演。2006年9月から約4年間、参議院議員として活動した神取が、選挙や議員時代の失敗を告白した。

冒頭から「国会議員なのに政治のことを全く知らなかった」と切り出した神取は、自らを「政治素人」と表現。「税金泥棒」などとバッシングも受けた神取は、「常に出たとこ勝負」という性格があだになったと分析した。

出馬を決意したのは、2004年で神取が39歳の時のこと。それまで政治家になる夢を語っていたことから、知人を通じて自民党本部から呼び出しを受けると、面談を行うとして通された部屋には、当時の自民党幹事長である安倍晋三首相が待っていたという。

安倍幹事長(当時)とは、「最初は日常会話から入って、政治に関して的なことを話した」という神取だが、これをきっかけに「一切政治の知識なしに出馬することになりました」と苦笑い。2004年6月に出馬会見を行うと、年金未納が問題となっている当時の状況下で「正直年金は払っておりませんでした」と失言。自らボロを出し、「選挙スタッフに囲まれ大説教」を受けたと明かした。

その他にも、選挙期間中に失言を繰り返した神取。イラク問題については「正直よくわかんないんだよね、ぶっちゃけ」といい、参議院の議員数にも「何人だっけ、忘れちゃった」と回答。街頭演説でも「日本を変えましょう」などと「ザックリした発言」を繰り返していた。

当然、2004年の参議院選挙は落選。神取は「力不足が身にしみた。悲しい、悔しいっていう感情さえも出ないくらい放心状態」と振り返るも、運命のいたずらとでも言うべきか、落選から2年経った2006年、竹中平蔵氏の辞職により、まさかの繰り上げ当選。それでも、2年遅れで国会にやってきた新人議員には、「誰も何も教えてくれない。国会議員は国のことを考えるのが最優先。遅れてやってきた1年生議員に構ってる暇はない」という。

残された4年の任期中、環境委員会の筆頭理事や災害対策特別委員会の理事など、幾つかの役職が与えられた神取だが、さしたる成果は残せず。「国会での戦い方がわからない。知識がなさすぎて話についていくことがやっと」、「自分の意見が通らない。意見を通すには根回しが必要」などと回顧。「何もできないまま任期満了」になった当時を総括すると、「議員立法とか自分がやりたいっていうものを法案にしていくのが国会の仕事。プロレスで言えば、リングを走り回って何も技をかけないままにゴングが鳴り終わってしまった状態」と嘆いた。