茨城県立総和工業高等学校(茨城)
■県内屈指の工業高校 昭和四十五年に開校した総和工業高等学校。智・和・憤(知識を育て,徳を持って実行し, 人と共に和らぎ,心の中には前進の憤りをもって,勇猛にすすめ)という校訓がある。茨城県内の工業高校の中でも最も充実した施設設備を有する学校の一つ。創立以来,地元工業団地等の企業を支える優位な学校して,人材育成に努めている。
■甲子園球場似のグラウンドでの練習 1年生11名、2年生9名、3年生12名の合計32名で活動している総和工野球部。「古河市から甲子園へ」をテーマに総和工の練習グラウンドはある秘密がある。それは、球場の向きこそ違うが、広さや両翼フェンスの角度等を甲子園球場に近づける徹底ぶりだ。そのグラウンドで「元気・仲の良さ・常に全力」がウリの総和工。チーム目標である「甲子園出場」に向け、ひた走る。
■春大で痛感したもの 新チーム当初「野球偏差値を上げ、考える野球をする」というテーマで始まった総和工。オフシーズンには、春夏に自信を持って挑めるよう「やり込む」というテーマのもと、1キロ走などを課し心身ともにレベルアップを図った。しかしながら、今春準々決勝の霞ヶ浦戦。0対4で敗戦。意図のない配球の中で、失点したものが多く大竹 凌大主将「一球の大切さが大事だと思いました」と痛感。二度と同じ負けをしないよう、夏に向けて、猛練習に励んでいる。
■ジュニア五輪出場経験の選手とは?! 大竹主将は、この1年間で活躍した選手に長谷川 大樹と諏訪 智也の名を挙げた。「長谷川は春3試合すべてに先発し、ベスト8に大きく貢献しました。諏訪は春初戦の日立一戦で2本の本塁打を放ち、勢いをつけました」と2人をコメント。2選手への絶大な信頼が伺えた。また、諏訪に関しては、中学時代ジュニア五輪に出場経験があるようで足の速さは群を抜いているという。大竹主将は「出塁率を上げて、足でチームを勢いづけてほしい」と諏訪に対し期待を寄せている。
■歴史を変える夏に 夏に向けてのテーマは「夏の暑さや、プレッシャーに負けないためのしっかりとした体作り」。そのため、緊張感を持ちながら練習に励んでいる。大竹主将は「歴史を変える夏にします!」と宣言。総和工の夏の戦いぶりに、今から目が離せない。
円陣(総和工)練習量はどこにも負けないここからは長谷川 大樹投手(3年)と鈴木 健修副主将(3年)にお話を伺いました。
Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください
長谷川:ピンチでの気持ちの割り切り方、一球に対する考え方です。鈴木:一球で負ける恐ろしさを実感したので、一球にこだわって勝ちにつなげることです。
Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?
長谷川:2年秋から冬にかけて、毎日走り込んだことです!鈴木:新チーム当初、毎日のように1〜3時間の走り込みをしたのですが、全員で乗り切ったことです!
Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?
長谷川:制球力とテンポの良い投球です!鈴木:大きい声と肩(セカンドスロー)です!
Q.このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?
長谷川:何でも言い合えるところと元気なところが好きです!また、他のチームには練習量では絶対に負けていないと思います!鈴木:とても明るいところが好きです!ランニングの量は、他のチームに負けません!
Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!
長谷川:最後の夏なので、高校でやってきたことの集大成を発表できる夏にしたいです!鈴木:3年間やってきたことをすべて出し切って、最後は笑っていられる夏にしたいです!
長谷川投手・鈴木副主将、ありがとうございました!
総和工グラウンドにある幕この地、古河市から甲子園へここからは鈴木 正良監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
能力はあるが、それを出し切れない大会が昨夏、昨秋と続き、メンタル面の弱さが課題でした。そこで遠藤コーチと一緒にもう一度基礎体力からやり直そうという事で理不尽なランメニュー課し、やり切らせました。そうしたら少しずつ考え方が変化し、プレッシャーを楽しめるようになり、結果が出ました。この2ヶ月もう一度やり込みます。夏に向けてはミスの少ないチームに、強みである団結力を活かし、たくさんの方々に愛されるチームを目指します。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
この地、古河市から甲子園へ。信念を持って歴史を塗り替えよう!
鈴木監督、そして総和工野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!