今夜最終回「A LIFE」イライラする木村拓哉、ほめられたい浅野忠信、9話をイラストでもう一度

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日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」(TBS・日曜よる9時〜)
木村拓哉、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信。
脚本・橋部敦子。TBSオンデマンドで放送後1週間見逃し配信あり。

容態が急変し、倒れた深冬(竹内結子)。
一命は取り留めたが脳からの出血によって手術の難易度は上がり、手術も3週間後に延期された。


沖田の手術


救急で運ばれてきた患者を受け持つことになった沖田(木村拓哉)。
患者の子供・安井知樹くん(藤本飛龍)は母親のことが心配でたまらない。

過去の回で、沖田が医師を志したきっかけが母親の病気だったということが語られている。
知樹くんの姿は過去の自分にも重なっただろう。
「僕がしっかり手術するから大丈夫」と彼に約束する。

が、いつも組んでいるオペナースの柴田(木村文乃)が壮大の手術チームに抑えられてしまう。
代わりのオペナースは経験が浅い三条(咲坂実杏)と聞き、沖田は露骨に迷惑そうな顔。
オペのシミュレーション中も「今ので15秒無駄になった」と強烈なダメ出し。


実家の寿司屋に帰ると、退院したばかりの父親(田中泯)が包丁を研いでいる。
父親に「半人前」と言われ、「どこまでいったら一人前なんだよ。こっちだって俺にしかできないオペ色々やっってんだよ」とイラつく沖田。

「俺にしかできねえ。そんなこと言ってから、半人前なんだよ。」
「相手が誰だろうが、どんな時だって、ただひたすら準備をする。
心をその一点だけに集中させるんだよ。雑念は入らねえ。一途一心だ。
それをお客にだす。それが職人てもんだろう。」

(一途一心は「アライフ」の総合医療監修の天野篤(順天堂大学医学部付属順天堂医院院長・天皇陛下の執刀医)が最も大切にしている言葉とのこと。著書「あきらめない心: 心臓外科医は命をつなぐ」


沖田は三条に「やりづらくしてたの僕だった」と謝罪し、井川と柴田にも感謝を伝える。
イライラしていた沖田だったがいつもの調子を取り戻し、チームワークもバッチリ。
手術は無事に成功した。

壮大の手術


現役大臣の手術をすることになり、意欲を見せる壮大。
成功すれば自分は医師として注目される。病院のPRにもなる。銀行にも強気に出ることができる。


壮大という人は「賞賛されたい、認められたい」という思いが強い人間だ。その裏には過去どんなに頑張っても父親に認められなかった過去がある。
心に不安を抱え本物の自信が欲しいと渇望し、もがいて生きている。

壮大は、大臣の難しいオペを見事に成功させる。
自信をつけた壮大は誇らしげだ。

「深冬は俺が切る」と宣言する。
しかし深冬の希望は「沖田先生にお願いしたい」だった。

「なんでカズなんだ!ええ?カズは腕が良いからか。カズの方が信用できるからか。信頼できるのがカズだからだろう?…わかった。失敗してもカズなら殺されても良いからか!?」

心の奥底にあった不安が噴出する。激昂する壮大。
そこに院長が入ってくる。

院長「壮大くん。君を解任する」
深冬「どういうこと?」
院長「この男はこの病院を乗っ取ろうとしていたんだ」

壮大に振り回された羽村(及川光博)と榊原(菜々緒)が院長にチクったのだ。
実際壮大は桜坂中央病院にこの病院を飲み込ませる準備を進めていたのだが、大臣のオペが決まった後に撤回している。
誤解だと訴えるも、証拠があるため言い訳にしか聞こえない。

うわーどうなるんだ。
今夜いよいよ最終回!!

(イラストと文/小西りえこ)