立ち上がりの7分に藤春からのクロスを長澤が頭で決める。写真:田中研治

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[J1・2節]柏 1-3 G大阪/3月5日(日)/柏

 G大阪が2012年以降、1分け4敗と勝利のなかった鬼門の日立台で、快勝を飾った。

 試合は立ち上がりに動く。7分、倉田秋からのスルーパスに抜け出した藤春廣輝が中央へ鋭いクロスを入れると、これを長沢駿が打点の高いヘッドで突き刺し、G大阪が先制する。

 さらに17分、倉田からのパスを受けたアデミウソンがシュートを放つと、再び長沢がヒールでコースを変え、ゴールネットを揺らす。しかし、これは長沢がオフサイドをとられ、ノーゴールとなった。

 G大阪のテンポの良いパス回しに、柏はなかなかプレスがハマり切らない。31分の武富孝介の決定的なヘディングシュートもGK東口順昭に阻まれるなど、得点には至らず、前半はG大阪のペースで1-0で折り返す。

 後半に入り、まずは柏がチャンスを掴む。47分、CKからこぼれ球を小林祐介が右足の難しいボレーシュートをねじ込む。柏が1-1の同点に追いつく。

 さらに56分には武富のクロスからディエゴ・オリヴェイラがヘディングシュートを放つが、これは東口のビッグセーブに阻まれた。

 すると61分、G大阪は右サイドからの初瀬のクロスに再び長沢が左足のボレーでゴールネットを揺らす。長沢は、この日視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督の目の前で、2ゴールと大きなアピールに成功した。

 これで再び息を吹き返したG大阪は攻撃の流れを掴み、アデミウソンがカウンターから再三ゴールに迫る。そして72分、アデミウソンがドリブル突破で仕掛けると、相手CBの中谷進之介のエリア内でのファウルを誘いPKを獲得。これをアデミウソン自ら決め、3-1とする。

 その後、柏も反撃に転じるが、G大阪は東口を中心とした堅い守りでこのまま3-1で試合を締めた。G大阪が苦手としていた日立台での勝利で、今季リーグ戦初勝利を飾っている。