お正月に家族そろって囲むおせち料理だが、食べるタイミングは地域によって異なる。北海道や東北では、元旦ではなく大晦日に食べる家庭が多いのだとか。

おせち(Taichiro Uekiさん撮影、Flickrより)

ウニとアワビをぜいたくに使ったお吸い物

北海道「氷頭(ひず)なます」
氷頭とは鮭の頭の軟骨のことで、一匹から取れる量が少なく希少価値が高い。それを薄切りにして甘酢で漬け、大根おろしと和える。コリコリとした食感が特徴。

北海道「口取り菓子」
鯛や海老、干支などををかたどった練りきりの和菓子。

青森「いちご煮」
三陸海岸周辺の名物料理で、ウニとアワビの贅沢なお吸い物。「いちご煮」という名前は、ウニが野いちごのように見えることが由来だそう。

岩手「餅」
一般的にお正月にはお餅を食べると思うが、岩手ではその食べ方がなんと300種類もあるらしい。あんこ、ごま、ずんだ、くるみ、えび、しょうが、納豆などなど。

宮城「ナメタガレイの煮付け」
ナメタガレイは「ババガレイ」とも呼ばれ、宮城など三陸地方では子孫繁栄を祈願した年取りの魚とされている。

秋田「ハタハタ寿司」
秋田の県魚であるハタハタと秋田米、ニンジン、生姜などを一緒に漬けて熟成させた伝統の郷土料理。

山形「からかい煮」
からかいはエイの干物のこと。水で戻し、砂糖としょうゆで甘辛く煮込んだもの。コリコリとした食感が特徴。

福島「いかにんじん」
細切りにしたスルメイカとニンジンを醤油などで漬けこむ。北海道の松前漬けのルーツとも言われているのだとか。

そのほかの地域の「ご当地おせち・正月料理コレクション」も随時更新。
「関東・甲信越・北陸編」、「東海・近畿編」、「中国・四国・九州編」