「指原議長とアイドル国会」アイドルはSNSをどう活用すべきかなど当事者トーク白熱、12/22放映

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HKT48の指原莉乃を議長役に、アイドルが自分たちの「今と未来」を語り合うフジテレビの特番「指原議長とアイドル国会」の収録がこのたび行なわれた。放送は12月22日(木)26時15分から27時45分までの90分を予定している。


拠点や事務所の垣根を越えて異色の組み合わせが実現


今回の番組では、指原議長以下、土田晃之が副議長、佐野瑞樹アナウンサーが書記として進行を務めながら、アイドル議員として11組のグループから各3名が集まり、アイドルにまつわるさまざまな「議題」についてトークを繰り広げる。出演グループとメンバーは下記のとおり。

HKT48……兒玉遥・宮脇咲良・松岡はな
アンジュルム……竹内朱莉・室田瑞希・笠原桃奈
チームしゃちほこ……秋本帆華・咲良菜緒・伊藤千由李
ベイビーレイズJAPAN……傳谷英里香・大矢梨華子・高見奈央
PASSPO・(・は正しくは星印)……根岸愛・増井みお・森詩織
わーすた……廣川奈々聖・小玉梨々華・三品瑠香
神宿……一ノ瀬みか・羽島めい・小山ひな
大阪・春夏秋冬(・は正しくは星印。以下同)……MAINA・ANNA・EON
LinQ……新木さくら・高木悠未(高は正しくははしごだか)・山木彩乃
まねきケチャ……中川美優・藤川千愛・松下玲緒菜
アップアップガールズ(仮)……仙石みなみ・佐保明梨・新井愛瞳

いずれも現在のアイドルシーンでひときわ目立った活躍を見せるグループばかりだ。このうちHKT48とLinQは福岡、大阪・春夏秋冬はその名のとおり大阪、チームしゃちほこは名古屋と地方からの参戦組。ここへさらに特別委員として乃木坂46から生駒里奈・白石麻衣・西野七瀬が出演する。これだけバラエティに富んだ顔ぶれが、地上波のテレビにそろうことはなかなかないだろう。

ちなみにアップアップガールズ(仮)は仙石・佐保・新井らメンバー全員が、アンジュルムの竹内と同じくハロー!プロジェクト(ハロプロ)の研修生「ハロプロエッグ」の出身。だが、竹内がハロプロの正式メンバーに昇格したのに対し、仙石たちは結局ハロプロに入れなかったという因縁がある。番組中、両者がどんなやりとりを見せるのかにも注目だ。



議題には、現在のアイドルたちが日ごろより頭を悩ませているであろうテーマがとりあげられ、最初の「アイドルSNS活用問題」からトークは白熱。SNSに載せる自撮り画像に対し、ファンからの思わぬ反応にどう対処しているかなど、とにかく話が尽きない。ここで参考人として、独特のルックスでいまツイッターなどで話題のゆみーる(GLITTER・。・は正しくは星印)も登場。じつは指原はゆみーるにずっと会いたかったという。収録後のインタビューでも、「(これまで)いろんな場面で会いたいなと言ってましたし、勝手にフォローもさせてもらったりしていたので、いつかって気持ちがあったのですが、まさか自分の番組にこうやって出てもらえるとは思わず、写メと変わらないゆみーるさんがそばにいてすごくうれしかったです」と共演した感想を語った。

モー娘。からの出演はかなわなかったが……


今回の番組は、自身もアイドルファンである指原がひそかに夢見ていたものだとか。インタビューではこのようにコメントしている。

「2年ぐらい前からちょっとずつMCのお仕事をさせてもらえるようになり、たくさんの芸人さんやタレントさんとやっていくなかで、私がいつかメインになってアイドルの番組をできたらいいなとずっと思ってました。『いつか!』という思いがこうして、このような番組で実現できて本当にうれしかったです。(自分は)普段、仕事についてうれしいとかあんまり感情の出ないタイプなんですけど、久しぶりにすごくうれしいお仕事でした」

さらに今回共演したなかでとくに気になったグループもあげた。

「私、アイドル好きってよく言われるんですけど、正直、モーニング娘。が本当に好きなだけで、あまり知らない子もたくさんいたんですけど、とにかく個性がありすぎて、ぶっちゃけ全グループ好きになりましたね。とくに注目してほしいのは、大阪・春夏秋冬さん。意外っていったら失礼なんですけど、パッと爆発する場面もありましたね。バラエティという意味ではアンジュルムの竹内さんとか、いろんなメンバーに助けてもらいました」

大阪・春夏秋冬は抜群の歌唱力に定評のあるグループだが、トークではまた違った一面を見せている。


ちなみに指原のモーニング娘。への思い入れは半端ではない。現在のモーニング娘。'16のメンバーでは佐藤優樹(まさき)が「いままでの人生で一番好きっていうぐらい熱く好き」だとか。じつは今回の番組でも、呼びたいアイドルとして真っ先に佐藤の名前をあげたというが、残念ながらかなわず。それでも収録後、来年にもまたこのような番組があれば、「ぜひ、モーニング娘。'16さんと……もうそのときは'17になってるんですかね、(共演を)ぜひ、ぜひ、ぜひお願いしたいですね。とくにまーちゃん(佐藤の愛称)は」とあらためて熱烈なラブコールを送った。

モー娘。との共演ははたせなかった指原だが、個性派ぞろいのアイドルたちと接して、最近感じていたある懸念も吹き飛んだようだ。

「一時期アイドルブームといわれていたころがありましたけど、そのころのグループが解散したりとか、そういう話を聞くことが最近すごく多いので、もうそろそろ(ブームも終わり)かなと思っていたんですけど、きょうエネルギッシュなアイドルを見て、そんなことはないんじゃないのかなと」

今後もっとアイドル界が活性化するためにどうしたいかとの質問には、「私がこうやってアイドルの世界にかかわらせてもらえるなかで、事務所の垣根を越えた関係になれたらいいなと思ってます。なので、そういった意味でも、きょういろんな事務所のアイドルが集まれたのは、自分のなかではすごい一歩だなと思います」と答えた。これまでにも、2012年には複数のグループが出演した「ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜」をプロデュースするなど成果を残してきた指原だけに、新たな展開に期待は高まる。収録後のインタビューも次のように締めくくった。

「ここまで大掛かりなアイドル番組ってなかなかないので、自分がこうして参加させてもらってることをすごく幸せに思ってます。いま、どれぐらいのアイドルがエネルギーをためているのかっていうのを見ていただける番組だと思います。とっても面白く、そしてアイドルをより好きになる番組だと私も収録して実感したので、ぜひ見ていただきたいと思っています。よろしくお願いします!」


番組の終わりには、指原議長とアイドル議員全員で、モーニング娘。のあの名曲を披露している。はたして日本の未来は、じゃなくて、アイドルの未来はどこにあるのか。人々を楽しませながらも、日々サバイブし続ける彼女たちが本音をぶつけあう様子は、ファンでなくともきっと見ているうち釘づけになるはずだ。
(近藤正高)