AFX通信によると、OECD(経済協力開発機構)は23日、2004年の米国の対外直接投資額が、前年比79%増の2520億ドル(約27兆4680億円)となり、過去最高を記録したことを明らかにした。OECDによると、ドル安に加え、米国の企業が、外国企業の買収に大きな関心を寄せたことが、米国からの対外直接投資が急増した要因。また、2004年の国境を越えたM&A(企業の合併・買収)上位25件のうち、5件が米国企業による買収だったとしている。

  また、2004年のOECD加盟国全体の対外直接投資額は、6680億ドル(約72兆8120億円)となり、2003年の5930億ドル(約64兆6370億円)を上回った。また、2004年のOECD加盟国への直接投資額は、2003年の4590億ドル(約50兆円)から4070億ドル(約44兆3630億円)に減少した。【了】