CBS MarketWatchによると、23日の米債券市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)が来週のFOMC(米公開市場委員会)で9回連続となる政策金利の引き上げを発表するとの見通しが広がる一方、原油が一時1バレル=60ドルを超えたのを受けて、欧州各国が今後、利下げを含むより柔軟な対応を行うとの観測が広がり、金利政策に関する強気と弱気の見方が交錯したことから、前日とほぼ同水準の小幅な値動きとなった。指標の10年国債の利回り(債券価格とは反対に動く)は、心理抵抗線の4%を引き続き下回る3.95%だった。

  米労働省は23日、先週(12−18日)の新規失業保険給付申請件数を発表し、エコノミスト予想の33万件を下回り、4月16日以来の低水準となる31万4000件となった。また、NAR(全米不動産業者協会)は同日、5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)を発表し、市場予想を上回ったものの、前月比0.7%減の713万戸(年率換算)に減少した。 【了】