150秒でわかる「火星へ行って戻ってくる方法」
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火星での生活を想定した狭いドームの中で6人の男女が隔離生活を送るNASAの長期ミッションが実施されるなど、人類を火星へと送り込むための準備が着々と進められています。しかし、ひと口に「火星」と言っても、実は月に行くよりもはるかに難しいものとなる火星への往復ミッションについて、TIMEが150秒のアニメーションでまとめています。
To Mars And Back In 150 Seconds | TIME - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Osw9jYtTGDM
人類はいま、火星に行こうとしていますが、そのハードルの高さは月に行くのとは比べものになりません。
例えば、地球と月の距離をアメフトのフィールドで例えると、地球と月との距離は1ヤード(約0.9メートル)ほど。
一方の火星は、フィールドの端から端までたっぷり120ヤード(約110メートル)に相当する距離。月と比べて、火星は120倍も遠い場所にあるというわけです。
なるべく距離を短くするため、地球と火星の公転軌道が最も近い場所を選んで打ち上げるようにも計画されています。
火星に行くには、もちろんロケットを使用。
宇宙飛行士を乗せて……という前に、実は3機のロケットが打ち上げられる予定。
この3機には、火星への長旅や現地で使われる資材が搭載されており、先発隊として打ち上げられることになっています。
その後、宇宙飛行士のメンバーが「Orion Capsule(オリオン・カプセル)」に乗り込んで……
一路、火星を目指します。
「一日目」
打ち上げられたロケットは、宇宙空間に達すると次々と分離していきます。
最終的には、「アッパーステージ(上部段)」と呼ばれる部分と宇宙飛行士が乗る「Orion」のみの状態になり、火星への長い旅路が始まります。
「3日目」
宇宙飛行士が乗った宇宙船は、あらかじめ打ち上げられていた「クルー・モジュール」と呼ばれる宇宙船とドッキング。この中には、およそ200日にも及ぶ長旅に必要な資材が全て揃えられています。
「3日目〜216日目」
火星にたどり着くまでの間、宇宙飛行士はさまざまな活動をしながら過ごします。特に、無重力空間で長く生活することによる体への影響を最小限に抑えるために、宇宙飛行士は定期的にエクササイズを行う必要があります。
「217日目」ついに火星へ到着です。
火星着陸が近づくと、クルー・モジュールには着陸船がドッキング。これも、資材用のロケットであらかじめ打ち上げられていたものです。
そして着陸船が火星の大気圏へ突入。とはいえ、火星の大気は地球に比べるとはるかに薄いため、難易度は地球ほどは高くないと考えられています。
ついに火星に着陸。人類が、地球以外の惑星に初めて降り立つ瞬間となるでしょう。
火星に降り立った宇宙飛行士が見るであろうものは……
火星での住居スペースと、帰還用に準備されているロケット。これらも全て資材用のロケットで打ち上げられていたもので、火星到着後にロボットによって組み立てられたものです。
「217日目〜246日目」
およそ29日間のミッションの始まりです。宇宙飛行士は火星の大気や放射線量、地表のサンプルなどさまざまな調査を行う予定。火星表面の気圧は地球の1%未満で、気温は平均でマイナス43度という低温のため、活動には宇宙服が不可欠です。
「247日目」火星を離れる日がやって来ます。
帰還用のロケットに乗り込み、上空を周回するクルー・モジュールめがけて離陸
そして、クルー・モジュールに乗り移ります。役目を終えた帰還用ロケットは破棄されることになりそう。
そして、アッパーステージのロケットエンジンが噴射を行い、地球へ帰る長い旅の始まりです。
火星に向かうのに比べ、地球に帰る道のりは比較的簡単とのこと。途中で金星の重力などの力を借りながら、地球を目指します。
火星を離れて404日後、打ち上げから数えると651日目に宇宙飛行士を載せたオリオン・カプセルは地球の海に着水して帰還を果たす予定となっています。
火星での生活を想定した狭いドームの中で6人の男女が隔離生活を送るNASAの長期ミッションが実施されるなど、人類を火星へと送り込むための準備が着々と進められています。しかし、ひと口に「火星」と言っても、実は月に行くよりもはるかに難しいものとなる火星への往復ミッションについて、TIMEが150秒のアニメーションでまとめています。
To Mars And Back In 150 Seconds | TIME - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Osw9jYtTGDM
人類はいま、火星に行こうとしていますが、そのハードルの高さは月に行くのとは比べものになりません。
例えば、地球と月の距離をアメフトのフィールドで例えると、地球と月との距離は1ヤード(約0.9メートル)ほど。
一方の火星は、フィールドの端から端までたっぷり120ヤード(約110メートル)に相当する距離。月と比べて、火星は120倍も遠い場所にあるというわけです。
なるべく距離を短くするため、地球と火星の公転軌道が最も近い場所を選んで打ち上げるようにも計画されています。
火星に行くには、もちろんロケットを使用。
宇宙飛行士を乗せて……という前に、実は3機のロケットが打ち上げられる予定。
この3機には、火星への長旅や現地で使われる資材が搭載されており、先発隊として打ち上げられることになっています。
その後、宇宙飛行士のメンバーが「Orion Capsule(オリオン・カプセル)」に乗り込んで……
一路、火星を目指します。
「一日目」
打ち上げられたロケットは、宇宙空間に達すると次々と分離していきます。
最終的には、「アッパーステージ(上部段)」と呼ばれる部分と宇宙飛行士が乗る「Orion」のみの状態になり、火星への長い旅路が始まります。
「3日目」
宇宙飛行士が乗った宇宙船は、あらかじめ打ち上げられていた「クルー・モジュール」と呼ばれる宇宙船とドッキング。この中には、およそ200日にも及ぶ長旅に必要な資材が全て揃えられています。
「3日目〜216日目」
火星にたどり着くまでの間、宇宙飛行士はさまざまな活動をしながら過ごします。特に、無重力空間で長く生活することによる体への影響を最小限に抑えるために、宇宙飛行士は定期的にエクササイズを行う必要があります。
「217日目」ついに火星へ到着です。
火星着陸が近づくと、クルー・モジュールには着陸船がドッキング。これも、資材用のロケットであらかじめ打ち上げられていたものです。
そして着陸船が火星の大気圏へ突入。とはいえ、火星の大気は地球に比べるとはるかに薄いため、難易度は地球ほどは高くないと考えられています。
ついに火星に着陸。人類が、地球以外の惑星に初めて降り立つ瞬間となるでしょう。
火星に降り立った宇宙飛行士が見るであろうものは……
火星での住居スペースと、帰還用に準備されているロケット。これらも全て資材用のロケットで打ち上げられていたもので、火星到着後にロボットによって組み立てられたものです。
「217日目〜246日目」
およそ29日間のミッションの始まりです。宇宙飛行士は火星の大気や放射線量、地表のサンプルなどさまざまな調査を行う予定。火星表面の気圧は地球の1%未満で、気温は平均でマイナス43度という低温のため、活動には宇宙服が不可欠です。
「247日目」火星を離れる日がやって来ます。
帰還用のロケットに乗り込み、上空を周回するクルー・モジュールめがけて離陸
そして、クルー・モジュールに乗り移ります。役目を終えた帰還用ロケットは破棄されることになりそう。
そして、アッパーステージのロケットエンジンが噴射を行い、地球へ帰る長い旅の始まりです。
火星に向かうのに比べ、地球に帰る道のりは比較的簡単とのこと。途中で金星の重力などの力を借りながら、地球を目指します。
火星を離れて404日後、打ち上げから数えると651日目に宇宙飛行士を載せたオリオン・カプセルは地球の海に着水して帰還を果たす予定となっています。