薩南工、序盤のリード守り切る

 薩南工は初回、3四死球と制球が定まらない加治木のエース堀田 千弘(3年)を攻めて一死満塁とすると、6番・上赤 侑ノ介(3年)のセンター前タイムリー、7番・小村 隼平(3年)の二塁打で3点を先取した。

 加治木はその裏、一死から連打と四球で満塁とし、5番・瀬戸口 健人(3年)のセンター前タイムリーで1点を返し、なお満塁とチャンスが続いたが、併殺で生かせなかった。

 3回表、先頭の4番・浜村 真丞(3年)がレフトオーバー二塁打を放ったところで、加治木は堀田から2番手・是枝 虎太郎(3年)にスイッチ。一死三塁となり暴投で薩南工がリードを再び3点差に広げた。

 加治木は6回、7番・竹 隼弥(2年)のレフト前タイムリーで2点差としたが、薩南工は8回、7番・小村のこの日3打点目となるライト前タイムリーで貴重なダメ押し点を挙げた。

 薩南工は7回、6回まで2失点と好投した1年生右腕・柳元 義貴から3年生エース・折尾 柊にスイッチ。先頭打者に死球を出したが、けん制アウトでしのぐと、以降は1人の打者も出さず3人ずつで片づける好リリーフで、シード加治木の反撃を絶った。

(文=政 純一郎)

注目記事・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ