脅威の1年生軍団!聖カタリナ「赤き旋風」を巻き起こせるか?!

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強い1年生軍団、愛媛に現る!!

赤いユニフォームの聖カタリナ学園

 恐るべし!1年生軍団の登場だ!今年の春から男女共学となり、野球部が誕生した愛媛県松山市の聖カタリナ。部員はなんと、全員1年生!今夏の愛媛大会が聖カタリナ野球部にとっての初陣となったが、小田との初戦で大量12得点!12対2で初戦突破を果たした!

この試合展開が気になる方は、7月14日の試合レポートをチェックしよう。

 ところで、聖カタリナとは、一体どんなチームなのか?なぜ創部1年目で、こんなにも強いのか?まずは、選手の特性に注目したい。1年生だけということもあり、とにかく元気いっぱい過ぎる聖カタリナナインだが、一人ひとりが異なった力を備えている。各選手が走・攻・守それぞれに強みがある。そんな個々の際立った特徴を上手く伸ばしていったのが、越智良平監督だ。

 越智は、宇和島東出身で、高校時代は甲子園にも出場。卒業後は早稲田大に進学。大学では、和田 毅(福岡ソフトバンク)と同期だった。その後、教員免許を取得すると、昨年までは石川県の県立小松野球部で指揮を執っていた。小松では、昨秋の北信越大会へチームを導いた。越智監督の指導のもと、高校に入学して僅か3か月。グングンと成長を遂げている聖カタリナの選手たち。

特筆すべきは、彼らは勢いだけで、戦っているわけではない。初戦で、6対2とリードして迎えた5回裏。無死一、二塁の場面から、打者がバントミスするも、一塁走者が、三塁手が併殺を狙い一塁送球するやいなや、ノンストップで三塁に到達!再び一死一、三塁とチャンスメイク。続く、7番・八束 紫苑が、この場面で、セーフティースクイズを成功させる!なんという緻密さ!そして、この試合、長打5本を含む計18安打と持ち前の打撃力もたっぷり披露。大技小技を駆使し、1年生軍団とは思えぬ試合運びで、見事初戦を突破したのだ!

現在1年生部員34名の聖カタリナ。この夏は、赤き旋風がまだまだ続く。

(記事協力・寺下 友徳)

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