2連覇を狙う鳥取城北か?それを阻みたい倉吉東、鳥取西といった伝統校たち【鳥取大会抽選会後 展望】

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 16日に開幕する鳥取大会。今年の注目校、有力校はどこになるのか紹介をしていきたい。

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総合力では鳥取城北が抜きんでている

垣内 祥平(鳥取城北)

 やはり今年も2年連続の夏の甲子園出場を目指す鳥取城北に期待がかかる。エース・中塚 龍弥は130キロ後半の速球を投げ込む速球派右腕。変化球の切れもよく、完成度という点では鳥取県屈指。また打線では右の長距離砲・垣内 祥平、パワーヒッター・平野 稀成を軸とした強力打線は切れ目がない。

 今年は甲子園出場だけではなく、いかにして全国で勝てるチームになれるかを念頭において取り組んでいることだろう。すべてにおいて力を伸ばし、全国でも戦える姿を示していきたいところだ。初戦の相手は米子工と鳥取湖陵の勝者に決まった。同ブロックで注目なのが、試合をまとめるのがうまい北川 直人や俊足巧打のプレーヤー坂口 聖弥がいる鳥取東と、昨秋の中国大会出場の米子西の対決だろう。

 シードの境は倉吉北と米子高専の勝者と対戦。境は俊足巧打の塩田 海斗、勝部 浩平、渡辺 仁といった強打者が揃う打線が魅力だ。倉吉北には速球派右腕・松本 秀雄がいる。松本も成長した姿を見せ、甲子園出場を狙えるピッチングを見せていきたいところ。

 そして鳥取城北と対抗馬となりそうなのが春季県大会決勝戦で打撃戦を演じた鳥取西、準決勝で接戦を演じた倉吉東になるだろう。倉吉東は好投手・中嶋 倫教、俊足の1番打者・山本 瑛に注目。常に攻撃的な野球を目指してきた倉吉東の野球が夏に結実となるか、注目をしていきたい。初戦の相手は日野と倉吉総合産の勝者となった。

 鳥取西は長打力のある小林 貴己が軸に点を重ねる強力打線が魅力。投げては吉田 拓海が粘り強く試合を作り、勝利を目指す。初戦の相手は、スラッガー・田中 昂世、俊足巧打の 舛井 太紀,と好野手が多い鳥取商と好投手・石田 悠擁する鳥取中央育英の勝者と対戦する。初戦から厳しい戦いが強いられそうだ。同ブロックには2014年夏甲子園出場の八頭がいる。

 今年は鳥取城北が圧倒的な戦いを見せているが、他校も負けていられないだろう。ぜひ最後の夏ということで火花を散らすような戦いを期待したい。

(文・河嶋 宗一)

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