かえつ有明・都立科学技術vs都立蒲田
小雨が降ったりやんだり、その頻度も高くなってきた大田スタジアム、第2試合はかえつ有明・都立科学技術の連合チームと都立蒲田の対戦。かえつ有明・都立科学技術は昨夏も連合を組んだ「勝手知ったる仲」であり戦友。チームワークの良さも垣間見える。一方の都立蒲田は今春、東京学園との連合チーム(都立蒲田・東京学園)で念願の1勝をあげて意気揚々。新入部員も確保しともに鍛え合い、ベンチ入りメンバー11人で単独チームとして挑む。
試合を先に動かしたのは都立蒲田だった。1回裏、1番・小松 優介が四球で出塁、バントと内野ゴロで三塁まで進塁する。そして4番・方波見 龍の振り逃げの間に小松 優介が生還とノーヒットで1点を先制する。
かえつ有明・都立科学技術は3回、1番・橋本 一輝(かえつ有明)、2番・宮下 大(都立科学技術)の連打でチャンスを作ると、3番・坂本 晴輝(かえつ有明)がバントを決め、さらにチャンス拡大。ここで打席には主将にして4番・平原 直哉(都立科学技術)。178cm、100kgの堂々とした体から放たれたのは、右中間への2点タイムリースリーベース。かえつ有明・都立科学技術が逆転する。
その裏、都立蒲田は1番・小松がお返しとばかりにスリーベースを放ち出塁。プレッシャーをかけると続く2番・牧野 聖也の内野ゴロで本塁へ突入。タッチをかわしホームインとなり、すぐさま同点に追いつく。
シーソーゲームの様相を呈してきたが、次に得点したのはかえつ有明・都立科学技術。無死から2番・宮下、3番・坂本が連打とチャンスを作り、4番・平原へ。平原は今度はセンターへの2点タイムリーツーベース。さらに二死三塁から7番・和氣 壮汰(かえつ有明)がタイムリーを放ち平原が生還。3点を奪い、5対2と点差を広げる。
追いつきたい都立蒲田は幾度となく内野安打にもなりそうな三塁の深いところへ打球を飛ばすものの、サード・宮下 大(都立科学技術)、ファースト・平原 直哉(都立科学技術)のコンビが難しい打球・送球を次々に処理。なかなかチャンスを広げられない。
そうこうしているうちに、かえつ有明・都立科学技術は7回にも内野ゴロの間に1点を加えると、9回には無死二塁から4番・平原がまたもタイムリーツーベース。ホームランを打てばサイクルヒットだったが、それはならず。しかし7対2と都立蒲田を引き離し、かえつ有明・都立科学技術が勝利。昨夏と同じく3回戦へ進むこととなった。ここを勝利し昨夏の悔しさを晴らすことは出来るか。3回戦は16日(土)、獨協と明治大学府中グラウンドで対戦する予定だ。
(文=青木 有実子)
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