「私たちに、できないことはない!その気持ちで」 県立松山工業高等学校
1909年に開校された松山工。開校当初は、家具科、造家科(建築科)の2学科でしたが、現在は電気科、建築家、機械科など全部で8学科を設置しています。また、学校の近くには、現在日本で12箇所しか残っていないという、江戸時代に作られた城郭の一つである松山城が位置しています。
昨秋の地区予選は、1回に先制されるものの、7回に一瞬を突く走塁がきっかけで同点とし、チームに勢いもつけ、最終回の攻撃では1点を追加しサヨナラ勝利を収めた試合からスタートしました。非常に良いスタートを切った新チームですが、前チームでの最後の大会、ベスト4をかけた試合にて、松山北に対し惜しくも1点差で敗れた松山工ナイン。そんな昨年の悔しさが残る松山北との試合が再び、今年の夏の1試合目から繰り広げられます。昨年の夏の準々決勝で敗れた相手に今年の夏は初戦から挑む松山工野球部。そんな50名の選手を支え、そして引っ張るのは5名のマネージャーの方々です。そんな彼女たちに、マネージャーとして心掛けていることや、選手へのメッセージを伺いました!
50人の松山工野球部を支えるのは5人のマネージャーの方々。3年生の堀 綺乃さん、2年生の高橋 黎帆さん、副島 ひなたさん、1年生の中村 優季さん、大野 夏鈴さん。
そんな5人のマネージャーの方は、常に笑顔で、そして部員の前ではマイナスの事は言わないようにすることを心掛けて選手のサポートをしています。選手の最もそばにいるマネージャーならではの、心遣いですね。
力仕事や練習時間は、他のどの高校にも負けていないという松山工のマネージャーの方々。「できない」ではなく、「やれることはやろう」という意気込みが伺えます。選手に負けず劣らず、取り組んでいることが伺える松山工マネージャーの強みです。
果敢に何でも取り組んでいるマネージャーのやりがいとは、、、?「自分がいないところで、部員同士の会話の中で、褒められているというのを聞いた時」とのこと。
「松工タオル」が欠かせないというそんな松山工マネージャーの方から、チームの選手達にメッセージをいただきました。「今年の夏、甲子園に行こうね!!!!!」
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[page_break:何事にも動じない◯◯が身に付いた]何事にも動じない◯◯が身に付いたそして、ここからは3年生の堀 綺乃さんに更にお話を伺いました!
ホワイトデーのお返しを、部員全員が一人ずつくれたことが、自慢のエピソードだと教えてくれた堀さん。たくさんの男子部員がいるからこその、印象深いエピソードです。
そんな堀さんは、みんなから信頼されるマネージャーになれるよう、日々選手たちのサポートをしています。そして、そんな選手たちに「甲子園に行こうな」と言われたことが心に残っていると言います。短い言葉ではあるものの、その中には、今までそばで頑張ってきた姿の選手を見てきたからこその心に残る言葉のようです。
堀 綺乃さん(松山工業高等学校)
同級生の部員に誘われてマネージャーになったという堀さんは、活動を通じて「何事にも動じないメンタルが身に付いた」そうで、強い心の芯が堀さんの中に、2年間を通じ芽生えたようです。
そして最後に、松山工高校野球部の選手達に、チームにとって5名のマネージャーの方はどんな存在かを尋ねてみると、「僕たちにとって、とてもありがたく、大きな存在です。もし、マネージャーがいなかったら、選手達でボール渡しや、飲み物などのサポートをすることになるので、練習時間が短くなってしまいます。しかし、みんながいてくれるおかげでたくさんの練習時間をとることができ、ありがたいです。マネージャーに感謝し、そして一生懸命練習に打ち込んでいきたいです!」
3年生の堀さんを中心に2年生、1年生のマネージャーの方々が、50人のチームのために、妥協することなく、選手のそばで笑顔で支えていることが伺えた今回のお話。そんな5名の心強いマネージャーが支える松山工の野球部が、昨年の夏のリベンジに繋がる夏になることを願っています。そして、それだけでなく堀さんの心に一番残っている言葉にもあったように、マネージャーを含めた55人が一つとなり、甲子園への切符を掴む最高の夏にしてくだい!