中国メディアの西陸網は7日、あるスウェーデン人女性の留学生が日本留学を後悔することになったという3つの理由を伝える記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの西陸網は7日、あるスウェーデン人女性の留学生が日本留学を後悔することになったという3つの理由を伝える記事を掲載した。

 記事は、理由の1つ目として「編入したクラスは外国人専門に設けられた外国クラスだったため、授業で使用される言語は英語、しかも日本人の友人を作ることができなかった」と説明。記事によればこのスウェーデン人留学生は「日本文化が好き」でそれを体験するために日本に来たが、その機会が非常に限られているために「日本に来た意義がない」と感じたのだという。

 理由の2つ目として「外国人を雇う日本企業が少なすぎる」と説明。記事によればこの留学生は「外国人に対する日本の態度はあまり良くない。アルバイトを見つけたいがどこも自分を雇おうとしない」と語っている。

 記事は3つ目として、日本人は「外国人恐怖症」だと主張。この留学生は「日本人と話そうとすると彼らは逃げてしまう」と説明、「多くの日本人は英語を話せないため自分には外国人と交流する資質がないと感じ、知らず知らずのうちに外国人に疎外感を与えている」と分析した。

 確かに英語が話せない日本人は積極的に外国人とコミュニケーションを取ろうとしない傾向はあるかもしれないが、「外国人恐怖症」は中国の地方都市の人びとにも存在している。欧米人はもちろん、日本人さえめったに見かけることのない地方都市では、日本人との交流に警戒感を示す中国人も少なくない。何十年も同じ民族としか交流したことのない人びとにとって、外国人に対して心を開くのは簡単ではないのだろう。

 「多くの日本人は英語を話せないため自分には外国人と交流する資質がないと感じる」という点だが、これは日本人が重視する「他人に迷惑をかけない」という考え方の影響もあるだろう。つまり相手の話す英語をきちんと理解してあげられないことを申し訳なく感じる、また相手の助けになる情報を英語で与えられないことを自分の責任と感じ、自分には相手と交流する資格がないと感じるのかもしれない。英語を聞き取れない、話せないことが相手の迷惑になると感じるわけだが、他人に迷惑をかけたくないとう日本人の素晴らしい考え方が、ときにマイナス方向に作用することを示す1つの事例と言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)