「角川映画祭」メインビジュアル

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 亡き巨匠・市川崑監督・横溝正史原作の『犬神家の一族』(1976)から宮沢りえの映画デビュー作『ぼくらの七日間戦争』(1988)まで、「読んでから見るか、見てから読むか」をコピーにした書籍との連動など画期的な宣伝で一大旋風を巻き起こした角川映画48作品が、7月30日より9月2日まで一挙上映されることが決定した。

 上映されるのは、『セーラー服と機関銃』(1981)、『時をかける少女』(1983)、『晴れ、ときどき殺人』(1984)など“角川三人娘”と謳われた薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子のアイドル映画をはじめ、浅野温子の大胆なラブシーンが光る『スローなブギにしてくれ』(1981)、アクションスター・志穂美悦子が型破りなシスターを好演した『二代目はクリスチャン』(1985)、つみきみほがクールなスケバン姿で魅了した『花のあすか組!』(1988)など、魅力的な女優陣の主演作が勢ぞろい。

 『蘇える金狼』(1979)、『野獣死すべし』(1980)といった名優・松田優作主演作のほか、『里見八犬伝』(1983)、『幻魔大戦』(1983)、『火の鳥 鳳凰編』(1986)といった角川ならではの怪奇テイストで人気を博したファンタジー大作も。深作欣二、佐藤純彌、篠田正浩、大林宣彦、村川透、相米慎二、井筒和幸、根岸吉太郎、森田芳光、崔洋一らそうそうたる顔ぶれの名作&ヒット作がそろう贅沢なラインナップとなっている。

 復刻版の5枚組チラシセット(『犬神家の一族』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『人間の証明』『蘇える金狼』)が特典の5回券前売りチケットは、5月21日より角川シネマ新宿で販売される。(編集部・石井百合子)

<上映作品ラインナップ>

『犬神家の一族』(1976)
『人間の証明』(1977)
『野性の証明』(1978)
『金田一耕助の冒険』(1979)
『蘇える金狼』(1979)
『戦国自衛隊』(1979)
『復活の日』(1980)
『野獣死すべし』(1980)
『刑事珍道中』(1980)
『スローなブギにしてくれ』(1981)
『ねらわれた学園』(1981)
『悪霊島』(1981)
『蔵の中』(1981)
『セーラー服と機関銃』(1981)
『化石の荒野』(1982)
『汚れた英雄』(1982)
『伊賀忍法帖』(1982)
『幻魔大戦』(1983)
『探偵物語』(1983)
『時をかける少女』(1983)
『里見八犬伝』(1983)
『少年ケニヤ』(1984)
『晴れ、ときどき殺人』(1984)
『湯殿山麓呪い村』(1984)
『メイン・テーマ』(1984)
『愛情物語』(1984)
『麻雀放浪記』(1984)
『いつか誰かが殺される』(1984)
『Wの悲劇』(1984)
『天国にいちばん近い島』(1984)
『カムイの剣』(1985)
『友よ、静かに瞑れ』(1985)
『結婚案内ミステリー』(1985)
『早春物語』(1985)
『二代目はクリスチャン』(1985)
『キャバレー』(1986)
『彼のオートバイ、彼女の島』(1986)
『オイディプスの刃』(1986)
『時空の旅人』(1986)
『火の鳥 鳳凰編』(1986)
『黒いドレスの女』(1987)
『恋人たちの時刻』(1987)
『迷宮物語』(1987)
『花のあすか組!』(1988)
『ぼくらの七日間戦争』(1988)
『悪魔が来りて笛を吹く』(1979)
『魔界転生』(1981)
『蒲田行進曲』(1982)

角川映画誕生40年記念企画「角川映画祭」は7月30日から9月2日まで角川シネマ新宿にて開催