ドラえもんが愛するどら焼きのモデルとなったお店。東京都新宿区の甘味喫茶「時屋」
ギネス公認の世界一の乗降客を誇る駅、新宿駅。一日平均乗降者数は約335万人で、西武新宿駅まで含めると約358万人にものぼり、その数は横浜市の人口に匹敵する規模になります。
世界一のターミナル駅である新宿駅ですが、今月7日に「ミライナタワー改札」が新たにオープンするなど、さらなる都市開発が進んでおり、その変化には大きな注目が集まっています。
そんな日々変化を遂げている新宿駅において、約70年もの間、変わらず愛され続ける小さな甘味喫茶があることをご存知でしょうか。
それが今回紹介する、ドラえもんが愛するどら焼きのモデルとなったお店「時屋」です。
・新宿にたたずむ甘味喫茶「時屋」
JR新宿駅西口より徒歩3分ほど。新宿西口ハルクの1階にひっそりとたたずむ甘味喫茶が「時屋」です。1948年(昭和23年)創業の老舗で、戦後間もない頃より真心こめて作り続ける名物のどらやきが人気のお店。都市開発が進む新宿エリアにおいて、ここだけタイムスリップしたのではないかと感じるほど、「時屋」の店内にはレトロな異空間が広がっています。新宿の賑やかな街並みの中心部に位置しながら、ゆっくりと寛ぐことのできる店内は、忙しいビジネスマンやご年配の方々の憩いの場にもなっています。
・ドラえもんの大好物、それが「時屋」の「どら焼き」
「時屋」の名物といえば「どら焼き」。こちらのどら焼き、実は「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」の作者で知られる漫画家・藤子F不二雄氏の大好物だったそうです。「ドラえもん」の好物がどら焼きという設定は、藤子F不二雄氏が「時屋」のどら焼きが好きだったからと言われており、ドラえもんが漫画の中で大好物だったどら焼きの正体は実は「時屋」のどら焼きなのです。伝統的な製法で1つ1つ手作りで作られているどら焼きは、きめ細やかな生地の中に自家製のつぶあんがギッシリと入ったボリュームのある逸品です。サイズは小、中、大、特大の4サイズあり、1個2750円する特大どら焼きは直径約25センチ、重量約1.5キロという驚きの大きさ。お誕生日などのお祝い事がある際にケーキの代わりとして購入される方もいるそうで、ドラえもんもうらやむ特大のどら焼きです。
・お茶を片手に
「時屋」で人気のメニューといえば、どら焼きとお茶のセット。どら焼きは通常のシンプルなものに加え、大きめな栗が入った栗入りどら焼き、店内のみで食べることができる生クリーム入りどら焼きなどがあり、お茶は抹茶、煎茶、黒豆茶があります。濃厚な甘みが特徴の生クリーム入りどら焼きも人気ですが、オススメしたいのは栗入りのどら焼き。どら焼き本来の味わいを楽しみつつ、栗のほっこりとした甘みも感じられ、素朴で奥深い味わいは一口食べればヤミツキになります。一緒に注文するなら、丹波黒豆を使っているという香ばしくまろやかな口当たりが特徴の黒豆茶がオススメ。どら焼きとの相性も抜群で、お茶を片手にどら焼きを頬張れば、ドラえもんの愛した味を堪能することができます。
大都会・新宿にひっそりと佇む一軒の甘味喫茶「時屋」。
外の賑やかでモダンな雰囲気からは想像ができないほど、店内には落ち着いたレトロな空間が広がっています。扉一枚を隔てて異なる世界が広がる様は、さながらドラえもんのひみつ道具「どこでもドア」のよう。
新宿に訪れた際は、ドラえもんが愛した「時屋」のどら焼きを味わってみてはいかがでしょうか。
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お店 時屋
住所 東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 1F
営業時間 【月〜土】11:00〜21:30
【日・祝】11:00〜20:00
定休日 なし
お店のHP http://www.tokiya.co.jp/index.html