尖閣諸島(中国名:釣魚島)の国有化にともない、中国各地で大規模な反日デモが連日のように発生し、日系企業や店舗が焼き討ちされ、中国人が乗る日系車が数多く破壊されたことは記憶に新しい。(イメージ写真提供:123RF)

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 尖閣諸島(中国名:釣魚島)の国有化にともない、中国各地で大規模な反日デモが連日のように発生し、日系企業や店舗が焼き討ちされ、中国人が乗る日系車が数多く破壊されたことは記憶に新しい。

 昨今の日中関係は改善の兆しは見えていないものの、中国ではすでに反日デモは落ち着き、対日感情も徐々に改善されつつあるものの、水面下では反日感情を抱く人も少なくはないようだ。

 中国メディアの新淮安網は10日、中国の河南省でこのほど、電動バイクに乗った男が「中国の仇だ」などとして、トヨタ車に故意に衝突する事件が発生した。報道によれば、電動バイクに乗った男は道路を逆走したうえで、交通ルールを守って運転していたトヨタ車に対して、「正当な理由があるかのように、堂々と衝突した」という。

 電動バイクに乗った男は衝突後も、「中国の仇を取る」、「日本製品を排斥せよ」などと叫んでいた。トヨタ車のオーナーは警察に通報し、警察官が現場に到着後も男は「違法行為をやめようとしなかった」うえに、別の車の窓ガラスも破壊した。

 2012年の反日デモでは愛国無罪という言葉のもと、日系車を破壊する人が続出したが、電動バイクに乗った男は「愛国無罪」とはいかなかったようで、その後、警察に連行されたという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)