ヤフオク出品の「ロールスロイス ファントム」 「清原容疑者の車では?」とネットで話題
東京国税庁が税金滞納者から差し押さえ、ヤフーのオークションサイト「ヤフオク」に出品した最高級車「ロールスロイス ファントム」がネットで大きな話題になっている。
覚醒剤を所持していたとして2016年2月2日に逮捕された元プロ野球選手、清原和博容疑者(48)の愛車ではないか、というので盛り上がっている。
「ファントムの後部座席でも清原さんキメてたのかな?」
ディーラーに話を聞いてみると、「ロールスロイス ファントム」のほとんどは受注生産で、仕様などはオーナーの要望で変更できるため、世界に一台と言えるような車になるのだという。国税局が16年1月29日に公開し、2月19日から入札が始まるこの車は、新車なら5000万円以上する。中古でしかも事故歴があるため、相場は1500万円くらいで、1030万円からスタートすることになった。新聞やテレビで報道されると、ネット上ではどこかで見た事のある車だとし、清原容疑者の愛車ではないのか、と騒然となった。
その根拠になっているのはBS日テレのトーク番組「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!」だ。この番組はタレントや有名人が自分の車を披露し、車への愛を語る。清原容疑者は13年4月放送分に登場した。番組のホームページによると、高級車の収集家としても知られる清原容疑者は、19歳で「BMW 635 CSiA」を購入し、以降はベンツ、フェラーリ、ブラバス、ベントレー、ハマー、ポルシェとほぼ1年ごとに高級車を購入している。41歳の08年に購入したのはロールスロイス ファントム。テレビではその車の前で微笑む清原容疑者を映していて、今回その画面写真がネット上に拡散し、オークションに出ているのと同じではないのかと検証が行われた。
ネット上には、
「清原のだったのかよw」
「ワロタw買いづらいだろw清原ファンなら買うよなぁ?」
「ファントムの後部座席でも清原さんキメてたのかな?」
などといった書き込みが掲示板に出ている。
ただ、テレビに映った車が清原容疑者のものだったという確たる証拠はない。番組のホームページも現在は削除されている。
東京国税局「お話しすることはできません」
清原容疑者は、薬物疑惑が週刊誌で書かれた2年ほど前からタレントとしての仕事が激減し、月1回、入るか入らないかのパチンコ営業が唯一の収入源だといわれる。奥さんとも離婚し、家族で住んでいたマンションは区から差し押さえられ、個人の銀行口座の残高は9000円弱などと週刊誌などで報じられた。それでもクラブなどでの豪遊はやめず、愛車のロールスロイスに運転手付きで乗っている、といった報道もあった。
東京国税局にヤフオクに出品したのは清原容疑者の車なのか聞いてみたが、
「オークションサイトやホームページに書かれていること以外は、お話しすることはできません」
ということだった。