釣魚台列島めぐる半世紀前の重要資料が流出  外交部「再発防ぐ」/台湾

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(台北 27日 中央社)釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)や琉球の主権をめぐる1960〜70年代の外交重要資料が流出し、中国大陸で競売にかけられていたことが分かった。外交部は26日、流出の経緯は分からないとしながらも、引き続き調査を行い、再発防止に努めるとした。

問題の資料は上海で行われた文物展で出品されていた。主権関連の資料のほか、機密を意味する「急極密」と書かれた当時の米駐中華民国大使、ウォルター・パトリック・マカナギーの発言を記した文書もあった。

外交部の王珮玲報道官は、遺憾だとした上で、資料管理に関する法規が整備されていなかったころに流出したとの見解を示している。また、問題の資料は30年以上前のもので、2003年から実施されている国家機密保護法の規定では、国家機密に当たらないとしている。

(唐佩君/編集:齊藤啓介)