iPhoneやXperiaでひとつ先を行くプロっぽい写真が撮れる3つのテクニック

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ここ数年は、ケータイやスマホのカメラはデジタルカメラに迫るほど高画質、多機能に進化している。
iPhoneはいまだに800万画素だが、画素数を上げずに画質の向上を計っている。一方、Androidスマホでは、Xperiaの2000万画素、Galaxyの1600万画素と、デジタルカメラに肩を並べる高画素化による高画質なカメラへと成長した。

まさにいまは、スマホさえ持っていれば「誰でもカメラマン」の時代だ。

ところがだ。同じiPhoneやXperiaでも、プロっぽい写真を撮れる人がいる。

どうすれば、プロっぽい写真が撮れるのだろうか?

今回、3つのプロっぽくなる写真の撮り方を伝授しよう。

●その1 縦撮り、横撮りを意識するべし
スマホのカメラで写真を撮る際に、いつも縦位置で撮影している人がいる。
これは、「写真はスマホでしか見ません」と言っているようなもの。
スマホで見ている時はよいが、パソコンやSNSに投稿して横長のディスプレイで観ると、素人っぽく見えてしまうのだ。

そこで、縦撮りと横撮りは、撮るものに合わせて使い分けるべし。
簡単に説明すると、
・高い建物や、奥行きをアピールしたい場合は、縦撮り
・広がりや空間をアピールしたい場合は、横撮り

たったこれだけ? と思うかもしれないが、これが大きな差になる。

なんでもかんでも縦撮りするのではなく、縦と横を使い分けるだけで、プロっぽい写真に一歩近づくのだ。


奥行きのある写真は縦撮影にすると迫力がグッと増す


●その2 近くは明るく遠くは暗く
最近のスマホには、夜景でも、真夏日でも、室内でも、なんでも綺麗に撮影できる「HDR」という機能が付いている。
「HDR」は、2枚以上の写真を同時に撮影して明暗差を合成して調整してくれる機能だ。
これはこれで便利なのだが、「HDR」ばかり頼っていると、「個性の無い写真」だからけになってしまう。

そこで、撮るモノに合わせて写真の明るさを変えて撮るべし。
簡単に説明すると、
・料理や小物、人物などは、明るめに撮影する
・風景や建物などが、暗めに撮影する

え。これだけ? と、再び思うかもしれないが、これだけで写真がグッと生き生きしてくるのだ。

iPhoneであれば、撮影したいものをタップしたあとに、上下スワイプすれば、明るさを簡単に変更できる。
建物などは、影や暗い部分を意識的に暗くなるように撮影できれば、かなりプロっぽい写真になる。


昼間の風景はあえて少し暗く撮影することでグッと引き締まる


●その3 写真の主人公を探してみる
素人ぽい写真と、プロっぽい写真の大きな違い何だろうか?
ズバリ、主人公(テーマ)の存在だ。

プロっぽい写真とは、「何を撮影したいのかが、ハッキリわかる写真」といっても過言ではない。
逆に、素人ぽい写真は、「何がメインなのか、わからない写真」と言える。

そこで、写真の中に主人公を探すべし。
簡単に説明すると、
・花がいっぱいある場合は、特徴的な1つの花をメイン(主人公)にする
・風景の場合は、印象的なオブジェクト(モノ)をメイン(主人公)にする

三度、これだけ? と思われるだろうが、主役と脇役を区別して撮るだけで、1枚の写真は劇場になるのだ。
こうすることで、写真に生き生きしたドラマや表情が生まれるので、一気にプロっぽい写真となっていくのだ。
例えば、
路地であればポストや猫をメインにしてみる、風景であれば特徴のある木や古民家を探してみよう。

●「Instagram」がプロっぽい写真になる秘密
最近、大物セレブやアーティスト、人気芸人のプロっぽい写真が話題となり、若者の間で流行しているのが「Instagram(インスタグラム)」である。

「Instagram」の写真がプロっぽく見えるのは、正方形の写真に秘密がある。
正方形の写真は、通常のスマホカメラの長方形の写真と違って縦横の区別がない。
つまり、縦と横のミスマッチが起きないのだ。
そして撮る人は、縦横がないから、自然に中央にメインの撮りたいものが集まり、テーマはハッキリする。
さらに、あえて中央を外したり、写真を加工したりすることで、意識的な写真を仕上げることができてしまうのだ。

つまり、「Instagram」はプロっぽい写真を作成できるサービスだったのだ。
もし、スマホの標準カメラアプリでは物足りない、という人は、「Instagram」を利用するのも良い宇方法なのだ。


なんだかよくわからない写真もInstagramアプリでグッと作品風になる


ちなみに、「Instagram」アプリは、FacebookやTwitterにも同時投稿できるため、お手軽投稿アプリとして利用している人も多い。

この3つのテクニックと、「Instagram」を利用すれば、素人スマホ写真ともオサラバである。


布施 繁樹