シアトル・マリナーズのロイド・マクレンドン監督が6月2日の対ヤンキース戦で、相手選手のハーフスウィングの判定に対する猛抗議し、キャリア通産31回目となる退場処分を受けたことが話題となっている。

3回表、ヤンキースのアレックス・ロドリゲスの打席で、マイク・モンゴメリーの6球目に対するかなり際どいハーフスウィングを、審判はボール判定とし四球となった。キャッチャーのマイク・ズィニーノが一塁審に抗議し退場を命じられると、今度はマクレンドン監督が詰め寄り、審判の帽子を振り払ってしまったことで即退場処分となった。

その前のブレット・ガードナーの空振りもハーフスウィング判定だったこともあり、その後も怒りが収まらない監督は一塁審の帽子を放り投げて蹴飛ばしただけでなく、別の審判にも詰め寄るなどあまりにも必死の形相に、スタンドは拍手喝采で監督を讃えた。

激情家として知られるマクレンドン監督は、1997年にパイレーツの監督に就任して以来18年間で31回もの退場処分になっている、いわば常連だ。今回の激しい抗議に対して米<CBSスポーツ>は「模範的な退場シーン」と説明するなど、“お約束”といったトーンで伝えている。

そんなマクレンドン監督に対し、MLBファンも「3人の審判全員に文句を言ってる彼は律儀だよ」「クソ審判! とか言っちゃったんだろうか…」「あの3塁審は去年マクレンドンを2試合連続で退場させた奴だ。ついでに文句を言いたくなったんだろう」など、マリナーズ・ファンにとっては天敵となっているランダッツォ球審を名指しで批判している。

ネット上では「MLB審判の不可解なジャッジも多い」と、審判のジャッジの質の問題も指摘されている。