6日からカナダで開幕するサッカー女子W杯に向け、なでしこジャパンのキャプテン・宮間あや(岡山湯郷Belle)はどのような想いで臨むのか――。4日、テレビ朝日「報道ステーション」では「なでしこ 再び頂点へ 宮間あや W杯への思い」と題し連覇に挑む彼女に行ったインタビューの模様を放送した。

2011年ドイツW杯決勝戦(対アメリカ)では、1-2でリードを許す苦しい場面で宮間のコーナーキックを澤穂希が決めるという奇跡の同点ゴールが生まれた。結果PKで競り勝ち、なでしこジャパンの名は世界に轟いた。

「ミラクルかもしれないんですけど、楽しいですね」。こう振り返った宮間はチームの大黒柱である澤について「背中を見て必死になって澤さんが作ってきてくれたものについてきた感覚なので自分がちょっと(想いを)寄せているのかもしれない」とはにかんだ。

そんな澤とともに出場を果たす自身4度目のW杯だが、この4年間でなでしこジャパンのメンバーは23人中11人が海外チーム移籍を経験するなど一回りも二回りも成長している。

それでも宮間は海外という選択肢を捨てチームがある岡山にこだわってきた。
「お誘いを頂くことはあるので考えないことはないんですけど、今私の中でテーマじゃないですけど現役女子サッカー選手としてやっていく中で何度かあった女子サッカーブームを文化にしたいっていう思いがある」とその理由を明かした宮間は「世界にある強豪国はどの国もリーグが盛り上がっている。日本にはまだそれが足りない。それは優勝したことのある私達にしかできないこと」と続けた。

実際、岡山湯郷Belleで地元の人々とサッカー文化を作りながら、世界の頂を目指す宮間は「勝っても負けても一緒になって戦ってくれる。本当に沢山の方の力があって私達がサッカーができていることを忘れないように」とサポートしてくれる人々に感謝の言葉を述べる一方で、「4年間で徐々にですけど注目度や観客数が多少減ってきてしまっているので、今後の女子サッカーのためにも自分達が結果を残さなければならない」と使命感に燃えた。