24日、テレビ朝日「やべっちF.C.」では、サッカー日本代表でFC東京に所属する武藤嘉紀と昨年末に現役引退した元日本代表DF・中田浩二氏による対談の模様を放送した。

開口一番「爽やかだねー」と感心した中田氏は、武藤に「今のJリーグの中で一番やりたくない。止め辛い選手が武藤君」と最大級の賛辞をおくり、対談が始まった。

対談では武藤が自身のサッカー人生を振り返るも、その内容は4歳からサッカーをはじめ、児童期は「吐くまで走ってました」という過酷なもの。驚く中田氏に武藤は「10キロくらい走るんです。公園を20周とか走ってクタクタで練習してっていうのを毎日続けた」と説明しつつ、「そこで泥臭さだったりメンタル的な強さは培われた」と付け加えた。

また「小学校2年生の頃はキーパーもやってた」というほど様々なポジションを経験している武藤は、「ドリブルやゴールを決めるのが好き」という理由からユース時代にFWを選ぶと、メキシコ遠征時に「(当時の監督から)お前にチャンスをやる。ここでいいプレーしなかったらバックのままでと言われて奮起しました」と明かした。

高校3年生の時にはプロ入りの打診もあったが、「(当時)一緒にキャンプに行って日本代表選手もいましたし、ピリピリ感を肌で感じて“これはちょっとまだ無理かも”、“このまま自信もないのにサッカーで飯を食っていくってことでいいのか”と思って」と大学進学を決意。大学ではケガによる挫折もあったが、フィジカルを作り直しプレーを磨くと在学中に現在の所属クラブとプロ契約を結ぶに至った。

すると中田氏は突然「大学時代はもてた?」と質問。一旦は慌てて否定した武藤だったが、中田氏の追及により観念したのか、「大学の途中で(プロに)行ったじゃないですか。(デビューから)半年くらいで日本代表になって環境もガラッと変わって。教室に行っても(友達は)“オウ”って感じだったんですけど知らない女の子達が受けてるんですよ、授業を。絶対違う学部じゃんって。そういうこともあんだと思って」というエピソードを披露した。