待望のASUS新モデル「ZenPhone 2」はバッテリー持ちを考えると2GBモデルが買い

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台湾の大手スマホメーカー「ASUS(エイスース)」は4月20日、都内で発表された発表会にて最新モデル「ZenPhone 2」を発表した。5月16日より順次発売される予定だ。

前モデルの「ZenPhone 5」は5インチのSIMフリースマホとして非常に高い完成度が受け、SIMフリースマホではこれを買っておけば間違いないと言われるまでになったモデルである。

そのため、最新モデルの「ZenPhone 2」に対する期待も非常に大きく発表会には多くのモバイル報道関係者が集まった。

●ラインナップは3種類だがどれを買う?
今回発売される「ZenPhone 2」は3種類のラインナップで構成され、それぞれ4色ずつのカラーバリエーションが用意される。
3モデルのもっとも大きな違いは、パソコンやスマホの動作快適さを決めるメモリ(RAM)の違いで、現時点で世界最大級の4GBメモリを搭載しているモデルと、従来スマホにも搭載されている2GBメモリが存在するところだ。
さらに、4GBメモリモデルでは最新のインテル Atomプロセッサー Z3580(2.3GHz駆動)を搭載し、さらに動作を快適にしている。

・ラインナップの違い
ZenPhone 2「ZE551ML-**64S4」
メモリ4GB
保存容量64GB
CPU インテル Atomプロセッサー Z3580(2.3GHz駆動)
価格 5万800円(税別)

ZenPhone 2「ZE551ML-**32S4」
メモリ4GB
保存容量32GB
CPU インテル Atomプロセッサー Z3580(2.3GHz駆動)
価格 4万5800円(税別)

ZenPhone 2「ZE551ML-**32」
メモリ2GB
保存容量32GB
CPU インテル Atomプロセッサー Z3560(1.8GHz駆動)
価格 3万5800円(税別)
※モデル名の**部分にはカラー名(BK=ブラック、RD=レッド、GD=ゴールド、GY=グレー)が入ります

となっている。
違いは上記だけで、ディスプレイやカメラ性能、グラフィック性能、ソフト関連は全て同一となっている。



もっとも手頃なモデルとの違いはCPU(プロセッサー)とメモリだけだ


したがって、最小構成のメモリ2GB 保存容量32GBモデルからメモリとCPUを変更するとプラス1万円、さらに5000円追加で保存容量が倍の64GBになるとも受け取れるのだ。

●買いは2GBモデルという3つの理由
今回用意される3種類のラインナップで、買いなのはずばり「メモリ2GB 保存容量32GB」のモデル、そう、最小構成モデルなのだ。

その理由を説明しよう。
・保存容量はメモリーカードで増やせる
ZenPhoneにはメモリーカードスロットが搭載されており、最大64GBまでのmicroSDXCメモリーカードまで利用できる。
当然ながら、microSDHCメモリーカードやmicroSDメモリーカードも使えるので安心して欲しい。
したがって、1回その容量で購入したら、保存容量が増やせないiPhoneとは違い、本体の保存容量はあまり気にしなくてもいいと言えよう。

・メモリはまだまだ2GBでじゅうぶん
現在搭載されるメモリで最大級の4GBメモリは魅力的だが、アプリを十数個いっぺんに立ち上げる、3Dゲームを延々と遊ぶといった使い方をしない限り、4GBメモリはまだ必要ない。
さらにこれから開発されるアプリやゲームも最初から4GBメモリ以上の性能を求めてしまうと、アプリを使ってくれるユーザー数が確保されないため、高性能スマホ限定のアプリも出にくい。
したがって、メモリは2GBでじゅうぶんだと思われる。

・バッテリー持ちは2GBに軍配が上がる
さらに注目したいのはプロセッサーの消費電力だ。
メモリ4GBモデルのほうが高性能なプロセッサーを使っているのだが、その分消費電力も増えている。
・メモリ4GBモデル 最大消費電力約18W
・メモリ2GBモデル 最大消費電力約7W
と、実に2倍以上の差があるのだ。
消費電力が増えればバッテリー持ちもそうだが、本体が発熱してしまう可能性だってあるため、高負荷な使い方をしない人は2GBモデルのほうが良い。

上記の理由により筆者のおすすめは「ZenPhone 2」のメモリ2GB 保存容量32GBモデルとなる。
価格も3万円台半ばと、購入しやすい価格なのも魅力的だ。

SIMフリースマホに迷ったら、「ZenPhone 2」のメモリ2GBモデルを買うといいよと、2015年のマストモデルになること間違いない。

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布施 繁樹