西武の中村は今季も本塁打王のタイトルを獲得できるのか[Getty Images]

写真拡大

 昨季、本塁打王に輝いた西武の中村剛也。実は中村、これまで規定打席に5回到達しているが、全て本塁打王のタイトルを獲得している。

 中村の本塁打王を振り返ると、初めてタイトルを獲得したのが2008年。この年から就任した渡辺久信監督(当時)が我慢強く起用し、リーグワーストの162三振を喫したが、46本のアーチを描きリーグ優勝、日本一に貢献した。

 翌2009年は、故障で戦列を離れた時期もあったが、前年を2本上回る48本塁打で2年連続本塁打王。3度目の本塁打王は、統一球が導入された2011年。各球団の主力が統一球に苦しむ中、中村は全く苦にすることなく自己最多タイの48本塁打。2012年は129打席連続本塁打なしとスランプに陥るも、27本塁打で最多本塁打のタイトルを獲得した。そして昨年は、同僚のメヒアとともに34本塁打を記録し本塁打王に輝いた。

 規定打席に到達すれば必ず本塁打王を獲得している中村に、不安な要素があるとすれば故障。規定打席に到達しなかった2010年はシーズン中に右肘の遊離軟骨除去手術を受け、2013年は前年に手術した左ひざの十字靭帯と半月板の修復手術、左肩の違和感のため26試合の出場で4本塁打にとどまった。

 毎年のように、故障しシーズン中に離脱するケースが多いため、これまでフル出場したのは2011年の一度だけ。今オフも右肘の遊離軟骨除去手術を受けており、開幕に間に合うか気になるところ。それでも、少々出遅れても試合に出続ければ、本塁打王を獲得するのではないかと期待してまう。

 ちなみに今季本塁打王を獲得すれば、現在5回で並んでいる青田昇氏、中西太氏、落合博満氏を抜いて6回となり歴代単独3位になる。規定打席に到達すれば、本塁打王という、この凄すぎる記録を今季も継続することができるのだろうか。