「そこが一番の決め手」 原博実氏が明かすアギーレ監督就任の経緯
今月5日に国際親善試合(ベネズエラ戦)を控えるサッカー日本代表。不本意な結果となったW杯が終わり、ハビエル・アギーレ氏を監督に迎えた新体制による再出発を果たす。
31日放送、NHK「サンデースポーツ」では「日本サッカーの明日を考える会議」と題し、村井満Jリーグチェアマン、原博実日本サッカー協会専務理事、奥寺康彦氏、福西崇史氏によるグループインタビューを放送した。
アギーレ氏監督招聘の意図や日本代表の進むべき道とは――。奥寺氏や福西氏の質問に対し、原氏が中心となって答えた同インタビュー。主な内容は下記の通りだ。
■アギーレ氏の監督就任の経緯
原氏「彼の実績、人柄、タイミングですね。我々サッカー協会の技術委員会でも監督の情報は集めてますけど、実際契約している監督を途中で連れてくるというのは難しいので。丁度彼の場合はエスパニョールとの契約が切れていた。それと日本のサッカー代表監督をやりたいというモチベーションが高かった」
■決め手は?
原氏「やっぱり実績ですよね。誰でもいいっていうわけではないので経験値。代表監督をやったことがある。クラブレベルでも弱いチームを強くしたりとか。残留争いで苦しいチームを救ってるとか。色んな経験を持っている。そこが一番の決め手」
奥寺氏「結構厳しい監督だし妥協しないという印象はあります。どういうチームを作ってくれるか、楽しみ」
福西氏「厳しそうな監督だなと。原さんにお聞きしたいのは、W杯ベスト4は全て自国の監督。今後を含めて日本人(監督)というのは?」
原氏「今回はなかったですね。いずれは日本人になってほしい。オリンピック以下のところは日本人監督でやっているわけですから。
オリンピック監督をコーチに入れてくれること。そこが大前提。そこを呑まなかったら外国人だけでやって貰うというのはできなかった。ただいずれは日本人監督も。
チャンピオンズリーグとか色んな経験をして選手のほうが一歩進んでいる。ですから、外国人の監督さんで経験ある監督さんに来てもらったほうが色んなサッカーを引き上げてくれる」
村井氏「(アギーレ氏との初対面時)ひょっこりアポなしで部屋に入ってきた。
原氏「連れていきました(笑)」
村井氏「びっくりしましたよ。こんにちはって入ってきて。メンバー発表前だったんですけど、“Jリーグからいっぱい選ぶよ”って言ってくれて。今度じっくりJリーグで何ができるか議論しましょうって言ったらOKって言ってた」
■日本代表メンバーの選考について
原氏「全く関わってないです。この新しいコーチングスタッフになってからは専務理事に専念してまして、任しています。まず最初の目標は来年1月オーストラリアで行われるアジアカップなのでそれまでに色んな選手を見たい。そういうメッセージが込められているメンバーなんじゃないか」
奥寺氏「ザッケローニさんは割と固定メンバーでやっていた。アギーレさんは色んな選手を見て、層を厚くしていかなければいけない」
原氏「実際に代表監督の立場から見ると集められる期間が短い。W杯予選も大きい試合なんで集まっても次集められるのは2ヵ月後とか直前にしか集まらない。そうするとある程度固定して戦う。
ザッケローニさんの時もコンフェデまではある程度同じメンバーでいく。その後、東アジアカップもありましたので色々入れてったんですけど、選手のコンディション、年齢、バランス、そこに関して言うとちょっとケガ人も多かったり色んな要素はあってW杯でピークにもっていけなかったのは事実かなとは思いますけど、奥寺さんが言われたように色んな選手を使うというのは大事」
■アギーレ氏に求めること
原氏「監督が変われば当然監督の色とか好きな選手は違いますよね。それはクラブレベルでも同じだと思うんです。ザッケローニさんもそうだし今回もそうですけど、言ってきたのは全部一緒。日本人の良さを活かしてほしい。
例えば、瞬間的なアジリティ、技術であったり、組織力であったり、最後まで諦めない、なでしこみたいな。ああいうのがベースなんです、日本人は。ただそれをどう活かすかは監督さん、その時にいるタレント。それで変わりますよね。これをやんない限りどっかの真似しても、ドイツの真似しても日本人は身体も違うし、監督の好みであったりそん時にいるタレントは違いますから。どう味付けするか。
それと監督だけでは変えられないんですよ。育成であったり、ユースからであったり指導者からであったり、マスコミ、サポーターの力もあると思います。全体の総合力を上げないと。
日本人の監督にしてほしいってありましたが、日本人の総合力が上がればそういう時代が来ると思いますけど、今は色んなことをやる中で日本人の良さを活かしてくれということで色んな監督さんと話して、そういうことが彼らと我々が合うかどうか。そういうところで交渉してきた」
31日放送、NHK「サンデースポーツ」では「日本サッカーの明日を考える会議」と題し、村井満Jリーグチェアマン、原博実日本サッカー協会専務理事、奥寺康彦氏、福西崇史氏によるグループインタビューを放送した。
アギーレ氏監督招聘の意図や日本代表の進むべき道とは――。奥寺氏や福西氏の質問に対し、原氏が中心となって答えた同インタビュー。主な内容は下記の通りだ。
原氏「彼の実績、人柄、タイミングですね。我々サッカー協会の技術委員会でも監督の情報は集めてますけど、実際契約している監督を途中で連れてくるというのは難しいので。丁度彼の場合はエスパニョールとの契約が切れていた。それと日本のサッカー代表監督をやりたいというモチベーションが高かった」
■決め手は?
原氏「やっぱり実績ですよね。誰でもいいっていうわけではないので経験値。代表監督をやったことがある。クラブレベルでも弱いチームを強くしたりとか。残留争いで苦しいチームを救ってるとか。色んな経験を持っている。そこが一番の決め手」
奥寺氏「結構厳しい監督だし妥協しないという印象はあります。どういうチームを作ってくれるか、楽しみ」
福西氏「厳しそうな監督だなと。原さんにお聞きしたいのは、W杯ベスト4は全て自国の監督。今後を含めて日本人(監督)というのは?」
原氏「今回はなかったですね。いずれは日本人になってほしい。オリンピック以下のところは日本人監督でやっているわけですから。
オリンピック監督をコーチに入れてくれること。そこが大前提。そこを呑まなかったら外国人だけでやって貰うというのはできなかった。ただいずれは日本人監督も。
チャンピオンズリーグとか色んな経験をして選手のほうが一歩進んでいる。ですから、外国人の監督さんで経験ある監督さんに来てもらったほうが色んなサッカーを引き上げてくれる」
村井氏「(アギーレ氏との初対面時)ひょっこりアポなしで部屋に入ってきた。
原氏「連れていきました(笑)」
村井氏「びっくりしましたよ。こんにちはって入ってきて。メンバー発表前だったんですけど、“Jリーグからいっぱい選ぶよ”って言ってくれて。今度じっくりJリーグで何ができるか議論しましょうって言ったらOKって言ってた」
■日本代表メンバーの選考について
原氏「全く関わってないです。この新しいコーチングスタッフになってからは専務理事に専念してまして、任しています。まず最初の目標は来年1月オーストラリアで行われるアジアカップなのでそれまでに色んな選手を見たい。そういうメッセージが込められているメンバーなんじゃないか」
奥寺氏「ザッケローニさんは割と固定メンバーでやっていた。アギーレさんは色んな選手を見て、層を厚くしていかなければいけない」
原氏「実際に代表監督の立場から見ると集められる期間が短い。W杯予選も大きい試合なんで集まっても次集められるのは2ヵ月後とか直前にしか集まらない。そうするとある程度固定して戦う。
ザッケローニさんの時もコンフェデまではある程度同じメンバーでいく。その後、東アジアカップもありましたので色々入れてったんですけど、選手のコンディション、年齢、バランス、そこに関して言うとちょっとケガ人も多かったり色んな要素はあってW杯でピークにもっていけなかったのは事実かなとは思いますけど、奥寺さんが言われたように色んな選手を使うというのは大事」
■アギーレ氏に求めること
原氏「監督が変われば当然監督の色とか好きな選手は違いますよね。それはクラブレベルでも同じだと思うんです。ザッケローニさんもそうだし今回もそうですけど、言ってきたのは全部一緒。日本人の良さを活かしてほしい。
例えば、瞬間的なアジリティ、技術であったり、組織力であったり、最後まで諦めない、なでしこみたいな。ああいうのがベースなんです、日本人は。ただそれをどう活かすかは監督さん、その時にいるタレント。それで変わりますよね。これをやんない限りどっかの真似しても、ドイツの真似しても日本人は身体も違うし、監督の好みであったりそん時にいるタレントは違いますから。どう味付けするか。
それと監督だけでは変えられないんですよ。育成であったり、ユースからであったり指導者からであったり、マスコミ、サポーターの力もあると思います。全体の総合力を上げないと。
日本人の監督にしてほしいってありましたが、日本人の総合力が上がればそういう時代が来ると思いますけど、今は色んなことをやる中で日本人の良さを活かしてくれということで色んな監督さんと話して、そういうことが彼らと我々が合うかどうか。そういうところで交渉してきた」