どうして「炎上」は止まらない?攻撃する人たちの6つの心理とは
SNSに投稿された、至ってフツーのつぶやき。でも、どんな内容に対しても否定的な反応をする人っていませんか? 言い返そうと思っても、どんどんエスカレートして、収拾がつかなくなってしまうことも。
芸能人のちょっとしたツイートには、匿名でさまざまな“アンチ”や“ディスりコメント”がずらりと並んでいたりしますよね。
「自分の発言が悪かったのかな……?」とだんだんとストレスになってしまいそうですが、何もあなたが原因ばかりではなさそうですよ。
■世の中には、本質的に「ワケも無くなんでも嫌う人」がいる
雑誌『Journal of Personality and Social Psychology』で発表された研究によると、世の中には「根本的になんでも嫌う人たち」がいるんだとか。
全く予備知識のない話題を被験者たちに見せ、その反応を調べるという実験をしたところ、「何でも好きになる人たち」と「何でも嫌う人たち」の2パターンに分かれたのだそうです。
何の予備知識もないのに、どうして好きか嫌いか“評価”できるのでしょうか? それは、彼らの“気質”からくるもの。つまり、あなたがどんな事をつぶやこうと、どんな写真を投稿しようと、「理由もなく嫌う」人が一定数いるのは仕方のない事なのだそう。
面と向かっては言えないような内容でも、SNS上ではタガが外れたように、平気と色んな事が言えてしまうものです。そんな現象を心理学者のジョン・スラーさんは「オンライン脱抑制効果」と呼び、なぜそんなことが起きるのか、以下の6つに理由をまとめています。
(1)あなたは私をしらない・・・匿名での発言や誹謗中傷ですから、仕返しの心配がありません。
(2)あなたは私に会えない・・・対面でないからこそ、罪の意識も芽生えず、なんでも言えてしまいます。
(3)また今度ね・・・直接会っている時にくらべ、ネット上では無責任にその場を離れられます。
(4)すべては頭の中の話・・・直接会って話すときと違い、SNSではそれぞれが頭の中で会話をしているようなもの。なかなか論点が噛みあいません。
(5)ただのゲームにすぎない・・・「しょせんネットじゃん」と簡単に片付けられてしまいます。
(6)あなたのルールはここでは通用しない・・・ネットという媒介をはさんでいる以上、個々のルールは関係ありません。
また、Twitterでも、今のインターネットを上手に表現した有名なツイートがあります。
インターネット上で「豆腐は白い」って書くと、「白くない豆腐もあります」「白い豆腐が食べられない人もいるんですよ!」「私の豆腐は白くありませんが」「厳密にいうと薄いベージュです」「豆腐は黒くあるべきです」「豆腐信者乙」「豆腐主義者め」「豆腐とはお前自身だ」などのリプがきます。
- まくるめ (@MAMAAAAU) 2012, 12月 2
確かに色んな人が利用するSNSですから、中にはあなたを「理由も無く否定する」人が現れてもおかしくありません。もしこちらから反論しても、徒労感が残るばかりで、まともな“議論”は全くできないでしょう。
攻撃してくる人の中には、あなたのことを良く知らないで発言してくる人も多いはず。しかしそれでも嫌われてしまうものです。「そういう人もいる」と知り、割り切って使っていくことも大切なのかもしれません。