NHKから民放に進出して1年余り。早くもあの美脚にかげりが訪れている。出演番組の視聴率は軒並み低迷し、「打ち切り、降板」の危機がヒタヒタと迫っているのだ。

「そもそも彼女は、そんなに人気があったのでしょうか。NHK時代の『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』は女性キャスターの人気で視聴率が変わったりはしませんから、それをわかったうえで民放局にアピールしていた可能性はありますね。NHKにしては見た目が派手でしたから、そのギャップがよかったわけですが、民放では当たり前。飽きられたんでしょう」

 キャスター随一の美脚を誇る山岸舞彩(27)をこう分析するのは、大手広告代理店スタッフである。NHKから「NEWS ZERO」(日本テレビ系)のメインキャスターに転身したのが昨年4月。ところが、夜の看板番組の視聴率は7%台をウロウロし、13%前後の「報道ステーション」(テレビ朝日系)に大きく水をあけられているのだ。

 そこに追い打ちをかけるのが、MCを担当する「ワンダフルライフ」(フジテレビ系)の低迷。ゴールデンタイムにもかかわらず、放送2回目で視聴率3.3%という惨状に陥った。毎週1組のゲストを招き、その人の生き方や人生哲学を聞くという番組だ。フジテレビ制作スタッフが言う。

「2%を切った『バイキング』よりヤバイ。『バイキング』は9月までは続けることが決まっているけど、『ワンダフルライフ』はそれまでもたないかもしれません。ホメて持ち上げるだけの、毒にも薬にもならない番組で、その人の自慢話にしか聞こえない。だからウケないんです。あっという間に終わりますよ。1社提供のスポンサー、花王がどう判断するかですが‥‥」

 山岸の「イメージ」も低迷に拍車をかけているという。フジ制作スタッフが続けて解説する。

「花王のターゲットである女性のうち、F1層(20〜34歳)の視聴率が1%を切っているのはマズイ。女性視聴者は、山岸がコビを売っているように感じるんですよ。NHKから日テレに移ったのも『金で動く女』だと思われ、女性には世渡りがうまそうな“オヤジ転がし”に見えるんです。『ワンダフルライフ』の低視聴率で、彼女のイメージはますますダウンし、テレビ局としてはこの先、使いづらくなる」

「ワンダフルライフ」の日曜夜9時枠といえば、07年に「発掘!あるある大事典」がヤラセ発覚で、さらに一時ドラマ枠になってからも「家族のうた」が3%台で、それぞれ打ち切りに。昨年スタートの「あすなろラボ」も1%台に沈むなど、「呪われた枠」と化している。一方の「NEWS ZERO」でも、

「番組プロデューサーによるセクハラ騒動もあり、今年3月末で降板予定だったのですが、山岸サイドがいち早く苦境を察知して、日テレ幹部をゴルフ接待。山岸はミニスカ姿で自慢の美脚をあらわにして得点稼ぎに励み、必死に延命を図っていました。そのかいあってか、何とか降板だけは免れた。また、民放局には、ニュース番組に関わる者はCMに出ない、という規定があります。特定の業種、企業の報道がしづらくなる可能性があるからです。しかし、山岸はパナソニックやユピテルのCMに出演。日テレ幹部としては、『すぐにでも降ろしたい』というのが本音です」(日本テレビ局員)

 賞味期限切れの美脚に代わる新たな「武器」を開発しなければ、惨状脱出は難しいようである。