大炎上「メイソウ」行ってみた、日本・中国から批判殺到のパクリ店。
![大炎上「メイソウ」行ってみた、日本・中国から批判殺到のパクリ店。](https://image.news.livedoor.com/newsimage/f/1/f1c2e_249_2014-04-26-113953-m.jpg)
商品のラインアップは生活雑貨がひと通り揃い、店舗の大きさにもよるが、少なくとも200種類以上はあるようだ。キッチン用品や化粧品、食料品、文房具、衣料など、所狭しと並べられた商品は「日本輸入」と謳うだけあって、中国のほかの10元ショップの商品よりもお洒落なパッケージで包装されている。特派員が訪れたのは平日の夜だったが、多くの客で賑わっており、そのほとんどが女性、もしくはカップル。特に決まった人気商品があるわけではなく、それぞれ興味のある分野の商品を手に取っては眺めたり、テスターを試したりしていた。
気になるのは、日本でも問題視された「日本輸入」「日本ブランド」という同社の触れ込みだ。店内には確かに「日本輸入」の貼り紙もされており、事情をよく知らない人からすると、「日本製」と勘違いしてしまう雰囲気。ただ、それぞれの商品の説明書きには「メイド・イン・チャイナ」とはっきり記されており、商品が「日本製」なのか「中国製」なのか、ややこしい印象を受ける。
近くの店員に「日本からの輸入品ですか?」と聞いたところ、「そうです!」と自信満々に答えたが、続けて「でも裏に中国製と書いてありますよね?」とツッコミを入れると、「よくわからない」とごにょごにょ。
また、店の入り口でマイクを持って客の呼び込みをしていた店員にも「輸入品ですか?」と尋ねたところ、これまた「そうです」と答えた。「どこからの輸入品ですか?」と続けて尋ねると「日本です」という。いまいち事情がはっきりしないというよりも、そもそも店員が何も理解していない可能性のほうが高い。
ただ、商品に記されている日本語はほとんど、もしくは一部が破綻しており、同じ商品が日本で売られているとは到底思えない。「日本輸入」というのはウソだろう。
また、「日本製品」だけではなく、「韓国製品」も数多く売られていたが、こちらはハングルが理解できなかったため、本当に韓国の製品なのかどうかを確認することはできなかった。ただ、日本語同様、こちらも「なんちゃって韓国語」の可能性もある。
ちなみに、店内にいた客は「この値段で日本製品を買えるなんて素晴らしい!」と「メイソウ」の触れ込みを完全に信じ切っている人もいれば、「本当に日本製なのかなぁ?」と半信半疑の人、「どっちでもいいや、安いし」という人まで実に様々。全商品10元という手頃な価格設定であるため、もしかしたら「騙されてもいい」といった心理が働いているのかもしれない。また、同店の客層は出稼ぎ労働者がほとんどで、日本や日本語に理解がなく、日本のことは上辺だけしか知らない人たちだ。「メイソウ」がメインターゲットとなるこうした人たちの現状を理解した上で、「日本輸入」という触れ込みを使っているのだとしたら、かなり悪質と言えよう。
なお、「メイソウ」の公式サイト(http://miniso.jp/chinese/)は4月25日現在、「工事中」と表示され、閲覧不可になっている。去る21日、日本のネットで「メイソウ」が注目を浴び、その騒ぎを知った中国人のネットユーザーが微博(中国版ツイッター)で紹介、結果として「これは詐欺だろ!」と中国人の間でも騒動と発展してしまったことが影響しているものと思われる。