ロシア北西部で巨大隕石を車載カメラが撮影。 画像はYouTubeのスクリーンショット

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まだ雪の残るロシア北西部の都市ムルマンスクで、このほど巨大な隕石の落下映像が撮影された。昨年2月にも話題になっていた「車載カメラ」というハイテク機器が、夜空を横切ったまばゆい閃光をまたしても鮮明に捉えていたのである。

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昨年2月にロシア・ウラル地方チェリビンスクに隕石が落下して大勢の負傷者が出たことは記憶に新しい。そのニュースと時を争うようにして、隕石落下の瞬間を捉えた動画が数千件もアップされたことについて、こちらではロシアがカメラを搭載した車が増えている実態をお伝えしていた。そうしたカメラが、またしてもロシアの夜を明るく照らす隕石落下の映像をキャッチしたもようだ。

こちらの画像は19日、『WORLDBESTVIEWS』さんが“Spectacular fireball from space explodes over Russia's Murmansk”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。画面左上から右下にかけて流れ落ちた隕石はまさに青白い閃光。それが突然巨大な火の玉と化し、深々とした夜の闇が一瞬昼間かと思うほど明るくなったことを伝えている。

ちなみにこうしたカメラを搭載する車が増えている背景にあるのは、ロシアの交通事情の著しい悪化、つまり多発する交通事故である。その原因は、交通標識や街灯は少ない上に飲酒運転、スピード違反の車、整備の行き届かない道路が多いこと。また交通事故に関わった警察官の収賄行為も問題となっており、車載カメラによる証拠映像がドライバーの唯一の頼みの綱となっているそうだ。

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)