19日、バルセロナのティト・ビラノバ監督が、健康上の理由で退任することが決まった。同日、会見で発表された。

ビラノバ監督はアシスタントコーチ時代を含め、これまで2度にわたり、がんの治療で離脱を余儀なくされていた。最近の検査の結果が良くなかったようだ。同監督はベンチの座を断念し、退任することを選んだ。

2011年11月に最初の手術を受けたビラノバ監督は、昨年12月に2度目の手術を受け、1月に治療のために渡米。この間、チームはアシスタントコーチのジョルディ・ロウラ氏が率いていた。

ビラノバ監督は2012年4月27日に、前任のペップ・グアルディオラ氏から後を継ぐことが決まったが、昨季がトップチーム監督としての最初で最後のシーズンとなった。

指揮官の健康上の理由がチームに大きな影響を与え、リーガでは記録的な滑り出しで楽に優勝することになったが、カップ戦では十分な結果を残せなかった。コパ・デル・レイではレアル・マドリーに敗れ、チャンピオンズリーグでは準決勝でバイエルン・ミュンヘンに大敗している。FWリオネル・メッシのコンディションの影響もあった。

サンドロ・ロセイ会長とアンドニ・スビサレッタSD(スポーツディレクター)は、会見で、ビラノバ監督の退任を明かし、メディアに対して「ビラノバとクラブの現状に対する理解と敬意」を求めた。

“ルビ・”フェレール氏が暫定的にチームを引きる予定だが、ロセイ会長は「近いうちに」新監督を明かすとしている。同会長は次のようにもコメントした。

「ティトは監督の仕事と両立できない医療を受けなければいけない。我々は残念に思っている。だが、これまでのように、前へと進むものだ。我々はこれも乗り越える。明日(20日)に予定していたポーランドとのフレンドリーマッチはキャンセルした」