「私は善意を信じていない。我々に不利な笛が吹かれることに疑いがある」。アタランタ戦後にインテルのマッシモ・モラッティ会長が残した発言を要約すれば、このようになる。怒りを吐露した結果、イタリアサッカー連盟の規律委員会から処分対象となるのは、避けられないことだった。

アタランタ戦で存在しないDFワルテル・サムエルのハンドによりPKを取られ、モラッティ会長は審判団を厳しく批判。これが看過されなかった形だ。だが、モラッティ会長本人も「結果として当然の決定」と認めている。

モラッティ会長は「特に審判の善意や公平性を傷つけ、その結果としてリーグの正当性を傷つける評価をした」ために、処分対象となった。直接責任を問われ、インテルも対象となっている。FIGCがこのような対応を取るのは予想されたことであり、まったく驚くことではない。だがいずれにしても、アタランタ戦後に起きた騒動の火をさらに燃やす導火線となり得る。

いずれにしても、もはや3位以内に入るという目標は完全に消滅したと思われる。サムエルは次のように述べた。

「コンスタントにやれなかった。僕らはいくつかの試合で勝てたはずなんだ。そして今、悔しく思っている。3位に入ることができれば、大きな目標達成となるはずだった。今年は変化の一年だったからだ。言い訳をしてはいけない。泣き叫びたくはないからね。でも、多くの変更があったことで、難しい一年になるのは考えられることだった。正直、今はキツい。でも、僕らは戦わなければいけない。ほかのチームも簡単な試合を戦うわけじゃないんだ」