今年11月、ファジアーノ岡山対栃木ＳＣの取材に併せて、岡山が新設するという専用練習場を見に行ってきた。岡山駅でレンタカーを借りて車を走らせること40分。岡山市東区の下水処理施設跡地にそれはある。

現在は工事中のため正面入り口から入ることはできないが、隣接する野球グラウンドの外周に沿って歩くと、フェンス越しに眺めることができた。そのときに撮影した写真がこれだ。

ファジアーノ岡山の新練習場

【写真：鈴木康浩】

■Ｊ２はどこもチーム強化だけで手一杯
天然芝２面、人工芝１面、そしてグラウンドとグラウンドの間にクラブハウスが新設される予定だという。総事業費はクラブハウスも含めて約９億円。日本スポーツ振興センターと日本サッカー協会の助成制度から合わせて１億数千万円、その他は岡山市の市税のほか寄付金などでまかなう。

使用開始は来春４月から。クラブ関係者によれば「来季のシーズンインと同時に使わせてほしい」との要望も伝えたそうだが、行政の２０１３年度のスタートに合わせて使用が許可されるとのこと。これまで岡山の選手たちは、市内三箇所の練習場を転々としていたが、来季からは新しい専用練習場で日々の練習にまい進することになる。

岡山から戻り、千葉出身のライター仲間にこの写真を見せたところ「千葉の練習場と同じような感じですねえ」と感心していた。確かに、フクアリに隣接する千葉のそれと同じようなイメージかもしれない。

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■著者プロフィール

鈴木康浩

1978年生まれ、栃木県宇都宮市出身。作家事務所を経て独立。現在は栃木ＳＣを軸にＪ２からジュニアまで幅広く取材。サッカー小説も手掛ける。「サッカー批評」「週刊サッカーマガジン」「ジュニアサッカーを応援しよう！」などに寄稿している。

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