日本に滞在中のフランス人のブログ「Un an au Japon」では、日本のお盆を紹介している。

 筆者は、日本のお盆は祖先の霊をうやまう行事で、3日間ほど続くと紹介している。フランスでも似たような祝日があるが、お墓参りをするくらいで、一般的には特に何もしない。

 日本人は信心深いわけではないように見受けられるが、お盆は大切にしている。そのため、日本のお盆は日本人にとって宗教的な行事というだけではなく、1年の生活の中での大切な文化として考えているようだと述べている。

 筆者は、滞在している日本人の家族とともに寺に行ったという。寺の脇には墓があり、その家族の祖先の墓石を水で洗い、線香をたいていたと、日本独特の習慣について紹介。その後、家族は墓に向かい手をあわせていたが、筆者はこれは家族間の儀式であり、同居しているとはいえ他人なので、同じようにすることには違和感があったため、見ているだけにとどめたと記している。

 墓参りが終わると、また次の違う寺に向かったという。先に訪れた寺と異なり、あまり光がなくとても暗かったようだ。寺を抜けて庭に出ると、灯篭(とうろう)にろうそくの優しい光がともっており、とてもきれいだったと好印象をつづっている。

 筆者は、日本人の家族と一緒にお盆を過ごすことで、日本の文化や習慣を新たに知ったようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)