テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

「棒」─── 細長い円柱など柱形の道具や部品。

我々の生活と切っても切り離せない「棒」。人類は「棒」と共に暮らしてきました。人類の歴史は「棒」と共に歩んできた歴史といっても過言ではありません。持ったり触ったり、あるいは食べてみたり様々な形で私たちは「棒」と関係を持ってきました。あるときは「バー」、あるときは「スティック」と名前を変えて。

そんな私達人類と深い関わりにある「棒」。今日はそんな「棒」の中で、色々な要素を総合的に判断して現時点での「棒」ランキングトップ10を発表していこうと思います。果たしてどの「棒」がトップなのか。あなたの好きな「棒」はランキングに入っているのか。「棒」好きの方必見です。


「棒ランキングトップ10」(2012年8月時点)



第10位「指し棒」

棒の中でもっともオーソドックスな使われ方をしている指し棒。これがないとうまく見てもらいたい部分を指すことは難しくなるでしょう。今はレーザーポインターなどありますが、なんか目がチカチカしますし、野球選手の目に遠くから当てたりする用途にも使われるのであまりお勧めできません。注目してもらいたい所を指すのに、これほどうってつけの「棒」もないでしょう。現在の日本経済を支える一流企業の会議で重宝されている「棒」です。




第9位「突っ張り棒」

長さを調節できる夢のような棒。長くしたければ伸ばし、ほんの少し短くしたければそのように縮めることもできます。棒の長さは一定であるー、そんな概念を覆した棒です。更に棒を突っ張らせることで、その棒に衣服をかけたり箪笥を倒れないようにすることもできるのです。棒の無限の可能性を感じさせてくれる棒、それが突っ張り棒なのです。




第8位「棒倒しの棒」

ただ倒されるためだけに作られた「棒」。運動会の時のみ明るい日の下に出され、立てられたと思ったらすぐに力ずくで倒されてしまう・・。なんとも悲劇的な「棒」です。運動会時用に赤や白のテープが巻かれているものもありますが、基本的にはむき出しの、乱暴に扱われ時には折れてしまう事もある棒なのです。現在この「棒」の扱いを見直す機運も高まっています。




第7位「野球の時よく使われる棒」

バットという名称で親しまれているこの「棒」。この棒がなければイチローも小久保も達川もこの世に出てくることはできなかったでしょう。それくらいこの棒は野球に欠かせません。選手によっては自分が使いやすいようにこの棒を削ったり調節したりします。メジャーリーグでは棒の中にコルクを入れて見つかった選手もいました。かの有名な打撃の神様川上哲治氏は赤い棒を使用したことで有名です。




第6位「修学旅行で不良が買う棒」

どの観光地でもいまだに店先に置かれているこの棒。木で作られ刀の形状をしているため、夜、宿に戻ってから弱い生徒が(不良に)この棒で打ち据えられる光景を目にします。私も実際この棒で(不良の吉岡君に)打ち据えられた経験があります。その状況を先生に告げ口され、不良の生徒がまた違う竹の棒で打ち据えられる、という光景も付随して見受けられます。さらにこの棒、外人にも人気があるようで海外の方が「愛」とか「我慢」などと書かれたTシャツと一緒に購入するようです。




第5位「金ののべ棒」

これほど私達を魅了する棒もありません。この棒の前では私達は無力です。この棒を得るがために人は殺し合いまで行い、地球に争いをもたらします。そういった意味では悪魔の棒なのかもしれません。しかし一生に一度は持ってみたいのべ棒。「のべ棒」と口に出して言ってみてください。それだけで股間が、股間の棒がぞくぞくします。そんな光り輝く棒が5位にランクイン。




第4位「うまい棒」

数々のおいしい棒を抑えて「うまい棒」が見事ランクイン。食料品部門の棒としては頭ひとつ抜け出た棒といってもいいでしょう。とにかくこの棒、注目すべきは名前でしょう。うまい棒。言いなれてしまってうまい棒(↓)というイントネーションで言ってしまっていますが、本来「うまい、棒」というイントネーションです。うまい、棒。おいしい棒。なんとストレートすぎるネーミングなのでしょう。お笑いで「面白男」的なこれ以上無いハードルをあげる名前の棒。それがうまい棒なのです。(ちなみに面白男という芸人さんは実際にいます)これからも「うまい、棒」をみなで食べ、やおきんを盛り上げていきましょう。


上位3位の発表の前にここで残念ながらランク外になってしまった「棒」を紹介します。


・松居棒・・
お掃除する棒としては最適ですが松居を前に出しすぎてしまった分、棒感が薄れてしまいました。残念。

・DSの画面を触るための棒・・
なんとも頼りない細い棒ですが中にしまう時の感覚が非常にぞくぞくします。

・ひのきの棒・・
冒険に出るのに一番最初にお世話になる棒。誰もが一度は使用したことがあるでしょう

・お墓の近くに立っている戒名が書いてある棒・・
これがないとあの世での名前がなくなってしまう大事な棒。

・エヴァに乗り込むときの棒・・
エントリープラグ。


他にも、犬が歩くと当たる棒、棒銀、肉欲棒太郎など様々な棒がありましたが、今後これらの棒もランクインしてくる可能性があります。要注目です。さあ続いて上位の発表です。



第3位「笛の中をきれいにする棒」

惜しくも3位のこの棒。この棒が無ければ夏場の音楽室は異臭のために授業ができない状況になってしまうでしょう。先にティッシュがはさめるようになっている穴もついた、笛の中をきれいにする以外の使い方がまったく無いこの棒。ヤマハの屋台骨を支えている棒といっても差し支えないでしょう。




第2位「イライラ棒」

時代を超え見事2位に輝いたイライラ棒。この棒の前に何人ものチャレンジャーが涙を呑んだことでしょう。棒を使ったエンターテイメントとしてはこのイライラ棒を超えるものは今後数十年出てはこないでしょう。同じ棒を使ったジョイスティックよりも爆発的に流行ったこのイライラ棒は「爆裂電流イライラ棒」→「スーパー電流イライラ棒」→「ウルトラ電流イライラ棒」→「ファイナル電流イライラ棒」→「電流イライラ棒リターンズ」→「爆裂電流イライラ棒USA」→「 ライトセイバーイライラ棒」と名前を変えその棒の生涯を終えました。




第1位「鳥などの罠をかける時、ざるをあげたままにするつっかえ棒」

見事栄えある1位に輝いたのは「鳥などの罠をかける時、ざるをあげたままにするつっかえ棒」!!日本に太古の昔から伝わる、この誰でも見たことのある罠。これをつっかえるには棒以外ありえません。この棒に紐をつけて物陰から引っ張る姿は、つかまってしまったほうも「やられた!」と素直に負けを認めてしまうであろう、すがすがしい罠、そして棒です。



今回は見事「鳥などの罠をかける時、ざるをあげたままにするつっかえ棒」が1位となりましたが、すべての棒に一位になる可能性がありました。それほどの接戦でした。今後も最新の棒の台頭もあり、混戦の模様を呈しています。

いったい次回はどの棒がランクインしてくるのか。今後も棒界から目が離せません。



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