チェルシーが4日、アンドレ・ビラス=ボアス監督を解任した。クラブが公式サイトで発表している。チームは少なくともシーズン終了まで、同監督のアシスタントだったロベルト・ディ・マッテオ氏に率いられることとなった。

チェルシーは3日のプレミアリーグで、ウェスト・ブロムウィッチに0−1と敗北を喫している。この一戦でのひどいパフォーマンスによって、オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏の我慢が限界に達したことは明らかだ。

プレーはほとんど見られず、5位という最悪の順位にあるチェルシーは、選手たちが指揮官と衝突していた。ポルトで成功していたビラス=ボアス監督を、大金を投じて招へいしたときには、予想していなかった状況だ。

ディ・マッテオ氏の運命も不思議なものだ。同氏はウェスト・ブロムウィッチをプレミアリーグに引き上げたものの、昨季途中に解任されている。そのウェスト・ブロムウィッチ相手の黒星で、ビラス=ボアス監督が解任され、ディ・マッテオ氏がチェルシーを率いることとなったのだ。

かつてイタリア代表だったディ・マッテオ氏は、現役時代に1996年から2000年まで、チェルシーでプレーしていた経験も持つ。“救世主”の役割を任せた同氏の初戦は、バーミンガムとのFAカップ5回戦の再試合だ。なお、ディ・マッテオ氏はFAカップを2度制しており、ファイナルで2ゴールを記録している。そのうちの一つは決勝点だった。