「コリアンドリーム」抱く日本企業

写真拡大

最近日本では、米国での成功を夢見る「アメリカンドリーム」ならぬ、韓国での成功を夢見る「コリアンドリーム」を抱く企業が増えてきているという。

韓国の電子メディア「etnews」によると、日本は素材強国といわれているが、最近は多くの製造業が長年の低迷から脱すべく、韓国に工場を設立している。主に世界市場でトップを走る、リチウムイオン二次電池や、能動型(AM)有機発光ダイオード(OLED)などの分野。これらの企業は、韓国進出に社運をかけているという。

帝人は6日、韓国のフィルム加工会社であるCNFと合弁で、アサン市にリチウムイオン二次電池高性能セパレータの製造会社を設立すると発表した。帝人がこのような会社を設けるのは韓国がはじめてだ。

また、東レと東燃ゼネラル石油は昨年7月、合弁会社を慶尚北道に設立し、今年下半期からリチウムイオン二次電池の量産導入を行う。戸田工業はサムスン精密化学と合弁で、昨年9月、ウルサンに生産工場を立ち上げた。リチウムイオン二次電池正極素材を年間2500トン生産する能力を持つ工場として、来年から本格量産に入る。

このような動きは、半導体・LED分野の時とは異なるという。半導体・LEDの時は韓国が世界市場で1位を記録してから、日本の中で韓国進出の動きが出てきたが、今回は韓国が世界市場トップに躍り出てからすぐに動きが出始めたという。これは、低迷する日本の製造業が、韓国の底力を早々に感じたからだという。

ソウル大学のイ・シンドゥ教授は、日本の製造業が韓国に目を向ける理由について、「韓国は地理的にも要衝地である上、日本と中国がそれぞれ弱い技術や価格の競争力を持っている」と分析した。

参照:etnews
参照:news tomato

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。